第8話

穂乃香がキッチンに来てから少し経ち、作っていた鍋が完成したのでリビング側に持って行こうとすると


「お兄ちゃん、私が持って行く」


という、任せろと言わんばかりの声色が俺の耳に届いたので、断る事が出来ず、鍋を持っていかれる、そのまま穂乃香にに付いていき座る


「わぁ、良い匂い、友近君料理できるんだ~」


と、穂乃香が蓋を開けると、開口麗子さんがそういった


「いや、鍋なんて切って煮込むだけですから誰だって出来ますよ」


「お母さん、ぶちこんで、が無い」


「そういうのは気にしちゃダメよ、じゃあ頂きましょうか、」


話している間に穂乃香がよそり終えていたらしい


「「「いただきます」」」

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あ...ありのまま、今起こった事を話すぜ!な...何を言っているのかわからねーと思うが、なぜか、今、俺は学校にいる、理由は知らない、だって、明日、学校来いとしか電話で言われて無いからね、


それは数時間前にさかのぼる。

『Prrrrrr』

という、電話の音で起きた、

まだ、7時、休日という事もあり、無視して二度寝を決め込もうとしたが、なかなか、鳴り止まないので仕方がなく電話に出ることにした


「もしもし」


口を開けて寝ていたせいか、喉が痛い、少し、掠れた声になってしまった。


「早朝に申し訳ございません加賀友近さんですか?」


「あ、はい」


「学年主任の前澤先生がお呼びです、今日、学校に来られる時間はありますでしょうか?例えば13時等はこちらの予定が空いているのですが」


「じゃあ、その時間で」


と、いうことで、理由を聞き忘れた俺は今、職員室の前にいます。

決めるぜ!俺のドアノック

絶妙な力加減で繰り出されるこの音は...特になにも無い!

が、ゴンゴンゴン!みたいのよりかは良いと思うんだ

それでは、いざ!


『コンコンコンコン』


因みにノックの回数で意味が変わるらしい

・2回 トイレでの確認。

・3回 家族、友人、恋人などの親しい相手。

・4回以上 初めて訪れた場所や礼儀が必要な相手

つまり、滅茶苦茶 叩いても

問題無いってコト!?


「一年二組の加賀です前澤先生に呼ばれて来ました。」


「お、友近、こっちに来て」


この人の第一印象はこいつ、強い!

だって、筋肉モリモリのじいさんなんだもん、そして、呼ばれた所に行くと


「早速なんだが、今日呼んだ理由でもあるのだが新一年の入学式での挨拶を頼みたい」


嫌だ、とてもやりたくない


「あと、2日後なんだ、よろしく頼むよ」


くっ、断れねぇ俺に断る超絶鋼メンタルがあれば良かったのに!


「わかり、ました」


「スゲエ嫌そうだなぁ」


なんだと!こいつ、俺のポーカーフェイスを見破りやがった


「いや、そんな事は、」


「まぁいいや、台本はこっちで用意してるから、はい、これその時のプログラム?予定?のプリント」


と、いいプリントを渡される

一通り見ていると


「じゃ、このあと予定あるから

質問無いんだったらこれで、じゃあ2日後よろしくな!」


といい職員室を飛び出した


「ごめんなさいね、このあと娘さんとお出かけするらしいのだから、早く帰りたいんじゃないかな?」


「そう、ですか、じゃあ私も帰ります。」


「そう、じゃあ気を付けてね」


職員室を出て電車に乗りプリントを見るとあと3日でこの休みも終わりかと思うと滅茶苦茶長かった気がする。だって色んな事が起きすぎた

そんな事を考えていると町田に着いてしまった。

それから、帰りながら今日の晩ごはんを考えて家に着く

ドアを開け


「ただいま」


と、言う

そういや、穂乃香、友達と遊びに行っているらしいのを思い出した

だが、そんな事はどうでもいい

何故なら!

今日、外に久しぶりにでかけて

今、とても眠いからだ!

そのまま、お風呂で寝そうなのを我慢して、着替えて布団に入る。

この温もり抗え、な、い


スヤァ

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