第7話

そんな感じで決め終わり(ごみ捨てが決まってない、切りが良いので忘れている模様)

穂乃香は荷ほどきをやるといい自分の部屋へと消えていった。


「これからどうしよ、」


実際春休みという事もあり宿題も無く、やることがない。強いて言えば、勉強位なのだがはっきり言ってやりたくない、今までは父さんの負担にならない様に勉強を頑張ったけど流石に疲れて何かやりたくない、あ、でも、穂乃香に勉強教えてなきゃいけないのか、じゃあ、復習も兼ねて一年の勉強したほうが良いんじゃないか...

よし、そうしよう。

そう思い、自室へと戻り勉強を始める。

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『ピンポーン』

最近良く聞く音が聞こえた

時計を見ると18時半勉強に集中し過ぎたようだ、お客さんを待たせる訳には、いかないから早足で向かう。

一応、インターホンで誰か確認、変な宗教だったら無視だ、無視!

誰だ、誰だ、誰だ〜

..........っ!

まじか、な、なぜ?麗子さんが?

ま、まぁ取り敢えず、

早く迎えないと、まだ、外は少し寒いからな。うん、家に上がってもらったら、お茶を入れて、あれ、緑茶か?いや、紅茶の可能性も、そもそも暖かいので良いのか?お茶が苦手な可能性もー

そう考えていると、扉が勝手に開く。


「あ、友近くん、来ちゃった♡」


ドアを開き、きって無い状態で言われた、そして「来ちゃった」って何?失礼だが来ないで欲しい失礼だが。


「ど、どのようなご用件で」


ドアを完全に開けて返事を言う


「晩御飯を作りに」(キリッ)


フアッ!?

呆気を取られていると後ろから元気な声が聞こえる


「あ、お母さんだー何で~?」


ナイスタイミング過ぎる。

事前準備をしてない俺には、覚束ない受け身しか取れないんだ。


「晩御飯を作りに」(キリッ)


2回目はいいだろ


「.....あぁ~ね、お母さん、お兄ちゃんね、めっっっっっちゃ料理上手い」


「っ!」


え、少女漫画の驚き方する人初めて見た


「男子高校生の一人暮らしは家事が出来ないと相場が決まってるのに」


「お母さん、お兄ちゃんを普通の男子高校生と、思ってるんじゃないよなぜなら、成績優、家事完璧、そしてイケメン」


「確かに」


運動もできるもん


「と、取り合えず中に入りましょう他の人の迷惑になるといけません」


「いやん、年頃の女の子を二人も連れ込もうなんて、」


「お母さん辞めて何か見苦しい物がある、そしてお兄ちゃんはそんな事しない。」


「一つ屋根の下男女二人きり何も起こらない筈がなく...」


「辞めてってば!」

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「じゃあ、あとは、二人で頑張ってね、私はテレビ見てるから」


結果として俺と穂乃香が晩御飯を作る事になった、本人曰く、娘の手料理を食べるのも初めてらしい、そしてさっきの穂乃香が俺の料理上手い宣言をしたお陰で麗子さんのハードルが爆上がった気がする、どうしてくれるんだ。

メニューは鍋になった。

理由としては麗子さんが事前にメニューを決め、具材を持って来たからである。

説明終わり!

エプロン姿の穂乃香が隣に来る。

いかにも料理します。って感じだ


「お兄ちゃん、なにすればいい?」


えーと、鍋にスープいれてネギ、白菜、キノコ類、ニラを切って入れてともやし入れてその上にあらかじめ少し焼いた鶏肉を乗っけて煮込んで完成だから.....

テーブルの準備、かな。

あ、でも、麗子さんは、穂乃香の料理初めてって、言ってたから、少しは料理に携わせた方が良いのかな?

まぁ、とりあえずは


「テーブルの準備をお願いします。」


「わかった、〆はうどんがいい」


そういや、冷蔵庫にあったな。まさかこいつ、人んちの冷蔵庫を勝手に!?

いや、まぁ、これから、ここ住むわけだし、法律上家族だけども、なんか複雑だ

それと、ナゼか不機嫌に聞こえたが気のせいであろう

気のせいじゃなかったら、料理したかったのかな?


「わかりました」


さっきの手順道理に進め、火にかける

後は煮込むだけの状態になると

かすかにテーブルの準備が終わったであろう穂乃香の話し声が聞こえる


「どうしたのそんなに拗ねちゃって」


「だって料理の手伝いすると思ってたんだもん、お兄ちゃん私の事なめすぎでしょ」


ぷんぷんと聞こえそうな位不機嫌を露にしながら不満を垂れ流している

予想が当たってた、今度からあのエプロン姿になったら、料理の手伝いをさせたほうが良いのかな


「そりゃそうだよ、だって鍋なんて切ってぶちこんで煮るだけだもん、キッチンの方見てきな多分もう色々終わってるよ。」


「...見てくる」


そういいキッチンに向かって来る


「お兄ちゃん、あとどのくらい?」


「後は火が通ったら終わりです。もう少し待っていてください」


驚いた顔になると急いでリビングの方へと向かう

そしてこちらにも聞こえるほど大きな声で


「終わってた‼」

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