第6話
メニューは取り敢えずパスタにした。
あの父親は休みとか関係なく働いていた、多分、俺の為に、やっぱ優しいんだよなぁ
ま、そのお陰で自炊生活になった、最初の方は外食とかだったのだが父親が働いたお金で無駄遣いしてる気分になったので、自炊を始めた。
その経験の中で私は気づいたパスタは以外と手軽に出来て、とってもオサレだということに。
「お兄ちゃん料理できると思ってたけど、ここまで上手だとは、おいしかった」
「ま、まぁありがとうゴザイマス」
えへへ~
パスタ一つでここまで喜んで貰えるとは、普通に嬉しい。
「お兄ちゃん以外と顔に出るんだね」
「っ、食べ終わったら片付けますよ」
「お兄ちゃんかわいいじゃん」
「片付け...ますよ」
「ハイハーイ、洗い物教えてー」
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なんとか皿を一つ割ったがそれ以外の被害は無し。
案外穂乃香は物覚えが良いらしい。
物覚えがいいとかじゃなくて器用なのか?
その後、洗濯や掃除の諸々を教えたが一回で覚えてしまった。
流石、上野原高校に受かっただけはある。いや、関係あるか?
「いやー、以外と簡単だったなー」
皿、割ったけどな。
「じゃあ、決めようか」(イケボ)
「そう、ですね」
やだ、声かっこいい
「決めるのは、リビング、キッチン、お風呂、の掃除とご飯当番、洗濯の諸々だね」
「あと、ごみ捨てがあります」
「だねー、私は、現状ご飯以外できそう、そして、いつかはご飯もできるようにする。そしたら、私は完璧超人ハイパー人間に」
そんな、人間になりたい、または尽くされたい人生だった。
「じゃあ、私がまずテキトーに振るね」
そんな事を言い何処から取って来たか分からない画用紙を机の下から出した、いや何処から出したんだよ。
穂乃香が書き始めようとしたとき、
「あ!」という間抜けた声と顔をすると、
「お兄ちゃん、この画用紙ちょ~っと小さい気がするから、掃除場所、水回りとそれ意外にしない?」
えへへ、見たいな顔しても誤魔化せれ無いからな!自分でもって来た(推定)
画用紙に書き切れない事あるか?
やはり、この人何処か抜けているな。
「良いと思います」
「全くもう、お兄ちゃんの家にある大きい紙これしか無かったんだよね」
なんか、疑ってすみませんでした。
と心の中で謝っておく。
だって心の中で疑ってたからね
声に出してない←ココダイジ
「すみません」
「いーよいーよ、じゃあ、水回りを担当してくれる?私、勝手がまだあんま分かんないから」
「わかりました」
「おけ」
と、手短に言い
水回り:お兄ちゃん
リビング等:私
と、書く
「あと、洗濯、ゴミ捨て、料理だね、洗濯は取り込むまでをどっちかがやって、そこからは各自が、料理は調理までがどっちかがやって、皿洗いは料理してない人という分け方で良いかな?」
「良いと思います」
「洗濯って週何回かな?」
「週2位だと思います」
週末に一回、休み明けに一回位かな
「じゃあ、週初めは私で2回目はお兄ちゃんでいい?」
「わかりました」
「料理は...今のところ私はお兄ちゃんの料理が食べたいので、週1で私が料理、それ以外はお兄ちゃんがやって欲しいです! お願いします!」
勢いよく大きな声で言い切り頭を下げる
その大声のお陰でびっくりし、遅れた返事をしようとする
「良いで」
続けて話す穂乃香に遮られる
「もちろん、皿洗いするし、料理の手伝いするから、お願い」
別にいつも作ってたし量が増えるだけだから皿洗いする手間が省ける
つまり、控えめに言って結構楽になる。なので、答えは変わらず
「良いですよ」
その一言を言うと今まで下げていた頭が勢いよく上がり
ヤッターという文字が出てきそうなほど喜んでるのが目に見えてわかる。
パスタ一つでここまで喜んで貰えるとは、やはりパスタはおしゃれで女子受けが良い。
初めて女子に振る舞ったけど。
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