第4話 突然の訪問

扉を開けるとそこにはつい最近自分の義妹になった

加賀 穂乃香が大荷物を抱えてそこに居た。


ん?どういうことだ、なぜ穂乃香がここにいる、

そしてその荷物は何。


「お邪魔しまーす、いやー思ったより大きいねこの家

まあ、それは、それとして、今日からお世話になります。よろしくね、おにーちゃん」


は、どゆこと?

お世話になる?え、この家に住むってこと?

夢の高校生での、一人暮らし生活は来ないってこと!?

いや、待つんだよく考えろ、義妹と二人暮らしと言うのも

全国のオタクの夢なのでは?

いやいや、それにしても、ギャルと二人暮らしってのは

怖すぎやしないか。

そして、お兄ちゃんってなに、ともちんって呼ぶんじゃないのか?


「フッフッフッその顔、なぜ前にともちんと呼んでいたのに

急にお兄ちゃん呼びしたのか、と、気になっているね」


違う!そうだけど違う!お世話になる云々の方が気になる


「実は私結構オタクなんだよ、それでね義兄弟になったら

名前呼びじゃなく、お兄ちゃん呼びの方が良いんだよ

あ、でもお兄ちゃんは妹呼びじゃないよ、穂乃香って呼んでね」


なんだこいつ

だが、今、その説明より大切なことあるだろ

というか、一緒に暮らさないって言ってたよな、あ父さん


「あの、すみません、お世話になるというのは?」


「え、聞いてないの?」


頷く、だって聞いてないもん


「勇志郎から聞いてないの?」


「聞いて、ないですね」


あいつ、スマホ忘れたの思い出したくせに

もっと大事なこと忘れてんじゃないか。ふざけんなよ。


「そっかぁ、聞いてないかぁ。

じゃあこのスーパーパーフェクト穂乃香さんが教えてあげようではないか」


つまり、それはスーパーでパーフェクトなギャルってこと?


「じゃあまず、家に上がらせて、話はそれからだ」


「あ、はい」

________________


「わー暖かいー」


等と言いながら自分の家のごとく

くつろいでいる。

いや、まぁ、今日から君も住むんだけどさ、なんか、もうちょい遠慮とかあっていいと思うのだけれど。


「まあまあ、お兄ちゃんも座りなよ」


「はい」


隣の床をペシペシと叩きながら言うが、流石にそんな事恐れ多くて

出来ないので穂乃花の向かい側に座る


「えーと、何でここに住むって事だっけ?」


「そう、ですね」


「一言で言うと、元の家よりこっちの家の方が高校に近い」


「なるほど」


一言でわからされた


「あ、後、勇志郎の部屋私が使っていいって、なので、手伝って欲しい事があるんだけど」


「わかりました」


「じゃあ、荷物片付けるの手伝って欲しいの」


「え、いや、いいんですか?」


いや、女性だし、一人の人間として

見られたくない物もあるだろ


「え、何が?」


と、素っ頓狂な声が上がる

危機感とかないんか?


「いや、女性ですし見られたく無い物もあるのでは?」


「あ~ね、じゃあそういうのは最後に一人でやるから気にしないでね」


は?このイケメン気遣いまで出来るのか?何故、彼女がいないの?

惚れるが、私が彼女になりたいが?


「わかりました、何処にあるのですか?荷物」


「んー今、届くと思う」


『ピンポーン』


は?未来が、見えてるのか

このギャル


「いーよいーよ、お兄ちゃん、

知らない人あんまり好きじゃないでしょ」


そう言いながら玄関に行く

やさしいなこの子、というかなぜその事を!?


「お届け物です」


「ありがとうございま~す」


「ありがとうございましたー」


あの娘めっちゃ可愛いかったな

でも、後ろにそれ以上のイケメン居たな、目の保養になったぜ


「さぁ、これを運んで貰おうか、お兄ちゃん」


玄関に穂乃香より少し遅れて行くと

大きい段ボールが5つあった

いやさっきの荷物は何だったんだよ、いや、これでも少ないのか


「わかりました」


そう言い、荷物を運び始める。

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