第101話 念願のピアス!
ちょっとしたやらかし?があったけど無事に夜ご飯の準備も終わって、今はのんびり外出組の帰りを待っています。
「リンちゃん先にシャワー浴びてきていいよ。待ってるのも暇だろうし」
「うん、行ってくる。ディアもはいる?」
〈入らんわ。〉
〈だよねー〉
長風呂するつもりはないのでささっと洗って上がる。アマンダさんにもらった石鹸がもうだいぶ小さくなってきた。明日か明後日かにでも買いに行こう。ヘアオイルもあったら嬉しいな。
外出組3人が戻ってきて、そろったらご飯いただきます。カルダさんは問題なく全員分のピアスが出来たらしい。食べ終わったら穴を開けてもらって着けてもらうのとっても楽しみ。
ガイトさんたちはギルドに行って、ギルマス他、事情をしってる面々に明日から普通に動くことを説明してくれた。ものすごく心配してくれてるらしいので、クッキー用意して良かったと思う。
「リンちゃんがまた面白いもの作ったよ。上級薬草を使ったクッキーで効果はなんと初級レベルの回復力。ただ混ぜて焼いただけなのにすごいよね。」
「は?お前は何やってんだ?」
「分かってて作ろうと思ったわけじゃないんだよ、前の世界のわたしの国では上級薬草って『よもぎ』って呼ばれてるんだけど、普通に食べるの。よもぎが入った食べ物も売ってるしクッキーに入れても美味しと思って妖精さんにあげるのにいいかなって作ったらなんか効果ついちゃって・・・」
焦って一気に説明したら大爆笑された。全員に。
ディアも含めて。いじけますよ?
「妖精専用のおやつならいい。俺も食いたいから1枚だけ出してくれ」
「1枚でいいの?」
「ポーションや回復効果のあるものは多用しない方がいいんだ。常用してると体が慣れて効果が薄くなることがあるから。」
「じゃあ完全に妖精さん用だね。」
食べてない3人にも出したら、少しだけ疲れが取れた気がする?ってくらいみたい。言われなければリラックスしたからかなって思えるくらいってことで一安心。
食べ終わったらいよいよピアスを開けてもらいます。ドキドキするね。
「どこらへんがいいとかある?あんまり下すぎると引っ掛けて千切れることがあるから、おすすめはしないよ。」
「んー。分からないからお任せで。」
カルダさんが持ってるのはまさしくピアッサー。ガチャッと挟むと穴が開けられるあれ。日本にあるやつは針がそのままピアスとして使えるようなやつだけど、これは穴開けるだけみたい。
利き手と反対のほうが着けたり外したりしやすいって助言をもらい右耳に開けてもらう。
「いくよー」
「お願いします」
グッと引っ張られた感覚がしたけど、痛みは全くない。針を刺したままポーションを数滴垂らして安定させて、針を抜いたら完成。はやすぎ
「はい、これがリンちゃんのピアスね。」
「ありがとうございます。」
小さな石がはまったシンプルなピアス。透き通った深い緑で、光にあたるとキラキラとしてシンプルなのにキレイ。初めてなのでカルダさんに付けてもらいました。
「うん、似合ってる。さっすが俺」
「さっすがカルダさん。」
にひひひと笑い合ってる間にみんなも着けたみたい。ガイトさんは深い赤、レイさんは濃いめ青で、ナリアルさんは黒であんまりキラキラしてない。目立たないほうがいいのかな。
カルダさんは濃いオレンジで、アルダさんはオレンジと黄色の間の色。双子だから近い色にしたのかお似合いです。フランクさんは深めの紫で色気ムンムン。おじさまかっこいい。
「明日の予定は?」
「ギルドに行ってギルマスたちとサリアさんたちにクッキー渡して、なんか簡単な依頼受けようと思ってて。余裕があればアマンダさんのところに行けたらいいなってくらい。」
「オッケー、明日1日ナルが付く。
「はーい。ナリアルさんよろしくね。」
「基本リンさんにも見つからないように動きますので、探さないでくださいね。」
「わかった。」
「もし接触があったり攫われた場合、余裕があればリングに魔力を通してバッグに隠せ。余裕がなかったり意識が飛んだ場合は起きた時に手元にあれば流して欲しいが、危険そうなら無理をするな。」
「うん。」
「リングで追えなくてもディアがいるし、絶対に誰かが後を追うからな。」
「うん、ありがとう。」
急に刺されることはないだろうけど、眠らされたり何かで意識を失わせて運ばれる可能性が高いと思う。リングは自分でしか取れないけど、それがバレて指先切られるとかは嫌だな…。
「はやく捕まえてスッキリしような。」
「本当に危なければ何でもしろ。」
「そうそう、土魔法で檻作ってもいいし水で溺れさせてもいいし、自分を守る箱を作って中に入ってもいい。危険だと思ったら何だってしていいからね」
ガイトさんにレイさん、カルダさんに頭をワシャワシャとされた。水で溺れさせるのは却下でお願いします。
〈明日は久しぶりの外だ。思いっきり楽しめ〉
〈うん、そうする。グダグダ考えててもしょーがないしなるようになるよね!〉
明日は明日の風が吹くってね。どうなるかなんて分かんないけどやってみるだけだ。
話し合い?も終わったからフランクさんに手伝ってもらって、クッキーを紙で包んでリボンを結んだ。なんで包装用の紙とリボンがあるかというと、私がやたら作りまくるからいつか配るときが来ると思って買ってくれてたかららしい。
シンプルなやつは男性に、かわいいのはサリアさん用に、あとはいつか誰かに渡すかもしれないから余分に5個作って神様カバンに入れておく。時間停止機能ばんざい。
狩り覚えてるかな?しばらく魔法使ってなかったしちょっと心配だ。
明日は思いっきり楽しもうと思います!
おやすみなさい。
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