第68話 驚きの事実
あまりにも食べすぎて苦しかったので、いつもより多めに休憩してたリンです。さすがにちょっと反省した。でも後悔はしてない!
そしてピーチティーとポーション用にペッシュを何個かもらいました。またあったら買ってきてもらう予定。ありがとうフランクさん。
のんびり休憩してたらナリアルさんたちが帰ってきた。このまま報告会を始めるらしいので、リビングに残ります。もふもふ要員ディアは足元にいてもらうことにした。
「じゃあまずリンさんの養子についてですが、受理され書類も受け取っており今後はリン・アーベンティスとなります。冒険者ギルドの方には報告済みで、プレートの変更は必要ないのでそのままお使いください。」
「はい、ありがとうございます。」
「それと冒険者としての活動ですが、ギルマスたちと相談して明日から依頼を受けて良いということになりました。気になる依頼があればぜひ受けてみてください。」
「はいっ、がんばります!」
〈やったねディア!〉
〈よかったな。〉
「次は俺な。これから外に出ることが増えると思うが、買い物や人の多い所に行く場合は誰かしら大人と一緒に行ってほしい。ほとんどフランクになると思うが、ディアも連れて3人以上で行動してくれ。」
「分かりました。」
「驚くかもしれないが、リンを狙う貴族が数人確認されてる。直接リンに危害を加える可能性がゼロじゃないから、念の為気をつけてほしい。」
〈グゥゥゥゥ〉
ガイトさんが言った瞬間ディアが唸った。私は大丈夫だよ。
「防御アクセサリーもカルのリングもあるが、知っていれば自己防衛できる可能性が上がる。怖いことを言ってすまないと思うが許してくれ。」
「大丈夫です。常にディアがいてくれるし、おじいちゃんにもらったアクセサリーもカルダさんがくれたリングもあるし。魔法も練習してるし。うん、大丈夫。」
みんなに代る代る頭を撫でくりまわされた。心配かけちゃったみたいだけど、何故か本当に大丈夫だと思えるんだよね。ディアがいる安心感もあるし、頼って良いと思える大人たちが周りにいっぱいいるから。幸せなことだね。
「よっしじゃあ次はリンの報告だぞ。なにを作った?」
今度は私の番らしい。とりあえず報告するポーションを机に並べていてメモを読んでもらう。瓶には全部効果とか書いてあるからお任せ。
笑ったり呆れたり驚いたり反応はいろいろだった。
「初級と中級ポーションはこれが完成形なのかなって思ってます。あとMPポーションの回復量が上がった理由が分かりません。」
「レイは分かりますか?」
「分からん。製法だと思うがリンの魔力量が関係してるかもしれんし断定できん。」
「ですよねー。」
「お前失敗作どうした?」
「ありますよ。出す?鑑定もなにもしてないんだけど。」
「出しとけ、そしてちゃんと3人に報告しとけ。」
失敗したポーションを出して事情を説明。ガイトさんたちはぶっ飛んだこと考えたなーとか笑ってるしアルダさんたちには呆れられるし散々です。
「…はぁ!?」
静かだったナリアルさんから
「なんだナル、どうした?」
「リンさんはこれを鑑定してメモに書いてください。今すぐ。」
「はい。」
なんか怖いのですぐに鑑定したらメモに書いてみんなに渡す。
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名前 ハイパー解毒ポーション
特徴 猛毒に効き毒により傷ついた部分を治す。
備考 欠損等は治せない。(サラサラな抹茶ビターチョコ風。)
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ハイパーポーションだって、なんか進化してるね。ははっびっくり。
「お前は…なんてもん作ってんだよ。」
「失敗作だと思ってた!」
ガイトさんがお手上げバンザーイ。作ったのは私だけどこれは予想してなかったから!本当に!
「まぁ全部まるっとギルドに報告だな。作ったことがあるポーションの製法と効果を紙にまとめろ。レイ、紙大量に出してくれ。」
リーダーの命令には逆らえないので大人しく報告書を作ります。いつも書いてるノートがあるから、それを綺麗に書き直すだけだしそんなに大変じゃないけどね。
種類別に紙を分けて書いていく。もうちょっとで終わりそうって時にてりやきのいい香りが漂ってきてお腹が鳴った。今日はてりやき確定みたいなので急いで仕上げる。楽しみっ
書き上がった報告書をガイトさんに渡して合格をもらったから、フランクさんの所に行って準備を手伝う。平パンと円パン両方出して、包んで食べれるようにするらしい。絶対美味しいやつ。お肉はロック鳥だって。
みんなに大好評だった。プリプリジューシーなお肉と野菜は相性抜群だし、どっちのパンも合うから最高です。
ディアも気に入ったみたいで、珍しくてりやきの方をおかわりしてた。
わいわいと会話しながら食べるご飯はとっても美味しいし楽しい。
幸せいっぱいなリンでした。
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