第66話 嬉しい再会

朝起きて洗面所で顔を洗ってディアとキッチンに向かうリンです。おはようございます。


〈ガイトさんたち戻ってきてないのかな?〉

〈夜遅くにメンバー全員で帰ってきたぞ。〉


そうなんだ?気付かなかった。いつも誰かしら外で暴れてるからちょっと違和感がある。ガイトさんたちお迎えに行ったってことか。問題があったのか、ただ余裕があったからなのか。教えてもらえないだろうなー。


〈みんなそろうの、久しぶりだね。〉

〈そうだな。〉


「おはようございます。」

「おはようリンちゃん。ごめん、サラダの準備お願いできる?それとパンも。いつもの倍くらいで。」


「任せてください。お皿2つに分けるね」

「よろしくー」


いつも通りキッチンに入ると忙しそうなフランクさんにお願いされた。指示してる間もお肉の準備をしてるんだけど、どんだけ作るの?それ唐揚げとトンカツだよね、たぶん。朝からガッツリ。


「お昼の分ですか?」

「ううん、朝の分。昨日全員帰ってきたんだけど夜遅かったらから軽く食べてそのまま寝たんだ。起きたら腹減り小僧が大量発生するからその準備。」


「みなさん怪我とか無かった?」

「大丈夫そうだったよ。朝ご飯はちょっと遅くてもいい?」


「問題ないです。これが終わったら畑行ってくるね。」

「そうしてくれると助かる。」


ってことでレタスを千切ってトマを切って、大量に作ったレモンドレッシングを準備したら完成。パンもいつもの倍出してお皿に山を作ったら終わり。


「畑行ってくるね!」

「はーいありがとう、いってらっしゃい。」


揚げ物とか油多めの調理はあまり頼まれない。危ないからってことだと思うから、大人しく別のことをします。


〈ディア、畑行こう!〉

〈わかった。〉


ダッシュでリビングに入ったらそのまま玄関に走っていく。ディアも後ろからついて来てるし脳内会話がとっても便利。


〈ご飯はみんなが起きたらだって。もうちょっと待っててね。〉

〈数日食わなくても問題ない。〉


〈そんなに我慢させないよ!〉

〈森にいたら普通だ。〉


〈まったくもー。〉

〈ふふっ〉


可愛い顔で二カッと笑ったディアは他から見たら恐怖だと思う。絶対食べられると思うもん、可愛いけど。


いつも通りお水をまいて採取したら完了、隣に小屋があるから洗ってそのまま素材棚に収納して朝の作業は完了です。


〈もどろー〉

〈あぁ。今日は何するんだ?〉


〈午前中は魔法の練習しようと思ってるよ。〉

〈それなら地下だな。拘束魔法か?〉


〈ううん、普通の方。あれからかなり魔力上がったし、1回練習しないと暴発しそうなんだよね。〉

〈それもそうだな。〉


−−−−−−ステータス−−−−−−

名前 リン

年齢 8才

職業 (未定)

HP 61/62

魔力 825/840

スキル 生活魔法(3/5)、風魔法(2/5)、土魔法(3/5)、水魔法(3/5)、鑑定(3/5)、錬金魔法(2/5)、精神苦痛耐性(4/5)、身体苦痛耐性(4/5)

備考 転生者

−−−−−−−−−−−−−−−−−−


今のステータスはこんな感じ。錬金魔法を使うようになってからさらに魔力が増えて、練習開始の時の倍近く多くなった。これで制御出来ないとさすがに怖いから冒険に出る前の練習をしときたい。


〈午後は未定かな。〉

〈あいつらから話があるかもしれないしな。〉


そうなのです。もし話があるなら午後から夕食あたりかなって思ってる。ギルドやナリアルさんのご実家に報告行ったりすると思うし。


「おはようございます!それとおかえりなさい」

「うん、ただいま。」「おはよ」「おはようございます」「はよー」「…。」


リビングに戻ると全員起きてた。カルダさんだけ眠そうだけどみんな元気そう。


「ほら、リンちゃん考案メニューちゃんと作ったから座って座って、すぐ食べよう。」


フランクさんが大量の唐揚げとトンカツを持って来た。一緒に飲み物を出したり食器を出したりして、久しぶりに全員そろって遅めの朝ご飯です。


美味しい美味しい食べてくれるのはとっても嬉しい。


「午前中は報告があってギルドと実家に行きますので、諸々の報告は帰ってきてからします。おそらくお茶の時間には戻りますのでその頃には家にいて欲しいです。」

「リンは作ったポーションまとめとけ、夜一緒に報告会な。」


「分かりました。」

「それと、養子申請は受理され書類も発行されました。もう私の妹ですよ。」


無事に手続きが終わったみたいで良かったです。


「ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」

「はい。よろしくお願いしますね。」


「明日からは外に出てもいいしギルドで依頼受けてもいいが、どうする?」

「ギルドに行って依頼を受けてみたいです。薬草系があれば納品して、あとは小さい魔物を狩れたらいいなって。」


「了解だ。ナルはその旨ギルマスたちに報告よろしく。リンらサリアとロレンから鑑定の依頼があったらそっちも受けてやってくれ。」

「了解しました。」

「分かりました。」


話も落ち着いてガツガツ食べ始めるメンバーたち。朝から揚げ物は重いと思ったけど、意外と食べれた。トンカツも唐揚げもレモンと合うしサラダもいっぱいあるし美味しい。


「とっても美味しいですね。」

「このガリガリするのがいいね。唐揚げも美味しいけどまた違った食感で楽しいよ。」


「喜んでもらえてよかったですね、フランクさん」

「がんばって作った甲斐があったね。」


作った方も食べる方もニコニコな食事は楽しい。王都に行ってた3人がすごい勢いで食べてて見てるだけでお腹がいっぱいになりそう。


食べ終わったらそれぞれ行動開始。ナリアルさんとガイトさんが報告に行って、その他の人たちは家にいたりお買い物に行ったり寝たり。


にぎやかなお家が嬉しいリンでした。

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