第50話 お宝発掘ツアー

今日はお出かけデーです。昨日成り行きでポーション作ったらあれよあれよと作業小屋が建つことになっちゃった。


冒険もしたいけど、コツコツなにか作るのも好きだからポーション作りはかなり楽しい。またフランクさんと料理もしたいな。


「おはようございます。」

「「「「おはよう。(ございます)」」」」


全員集合したから朝ごはん開始。今日の予定を確認します。


ガイトさんとアルダさんは冒険者ギルドに行って、その後に商業ギルドでもろもろの相談。売るにしても量や品質や確認しなきゃいけないことがたくさんあるらしい。よろしくお願いします。


カルダさんは扉作り、ナリアルさんはご両親のところで書類仕事。ありがとうございます。


私はレイさんとフランクさんとお買い物。錬金魔法を知ってるレイさんは護衛兼抱っこ要員、フランクさんはいつもの買い出しもあるからせっかくならってことで3人で行動することになった。


「俺たちはギルドで瓶の入手先確認して買ってくるから、お前たちも確保しといてくれ。」

「了解。」


ポーション瓶はそれぞれ個々に専用のが存在する。売るのは必ず専用瓶じゃないとダメだから、早いうちから確保しとく作戦です。


ごちそうさまをしたらフランクさんとお皿を洗って行動開始。お洗濯は朝早く終えてもう干されてる。いつもありがとうございます。


「用意できた?」

「はい、大丈夫です。」


買ってもらった可愛いお洋服に青いケープを羽織った。たまに着るお出かけスタイル。髪が目立つからフードをかぶって準備万端。


門を出たらレイさんに抱き上げられ、安定の腕座り状態です。ディアは小さくなってフランクさんの足元をちょこちょこ歩いてる。可愛い。


「先に食料系を買い行こう。フルーツや紅茶はまとめて買った方がお得だし、いろんな種類買おう。この際気になるの全部買っちゃってもいいかな?」


何かあるかなーと楽しそうなフランクさん。今日はロック鳥の肉が食いたいと晩ごはんのリクエストをするレイさん。肉なら何でもいいけど生も食べたいディア。楽しいね。


ロック鳥なら唐揚げ食べたいな。こっちに唐揚げって存在するのかな?だいたい塩ふって焼くか煮込む料理が多いんだよね。


「カラーゲってなんだ?」

「え?」


「今ロック鳥ならカラーゲが食べたいって。」

「声に出てました??」

「バッチリ出てた。料理だよね?作り方教えてもらえたら今夜作ってみるよ!」


唐揚げが気になるらしいので、その材料の買い物もすることに。ハーブはロマリー草があるし美味しいの出来そうだなぁ。


宣言通りロック鳥を大量に買って、調味料専門店に来た。お醤油が必要だし行ってみたかったから楽しみです。ちなみにお醤油はショユって呼ばれてた。似ててよかったよ。


お店をクルクル見てたらお宝発見!


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名前 ミソ

特徴 ミソの実から出来る調味料

備考 (発酵食品では無いけど味はちゃんと味噌)

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なんとお味噌があった。名前はそのままミソ。しかも何故か激安。ショユは普通に使われてるのにお味噌は人気ないのかな?鑑定さんお墨付きなら問題なし。


「フランクさん、これも欲しいです。」

「いいよー。知らない調味料だけど、リンちゃんは知ってるの?」


「うん。故郷に同じ調味料がありました。」

「今度使い方教えてね。料理のレパートリーが増えるのは大歓迎!」


大きめの壺に入ってて私じゃ持てないから、フランクさんに運んでもらった。お砂糖も名前そのままでちょっと高いけど普通に買えるし、この世界は食べ物で困らなそう。


その後はフルーツを大量に買って、フランクさんオススメの茶葉屋さんでいろんな種類の紅茶を大量に購入。ポーションにもいいけど普通に飲むのも楽しみです。


唐揚げに小麦粉か片栗粉みたいなのがあったらいいなってことで粉物屋さん。強力粉や全粒粉もあって見てて楽しい。今度パンも作りたいね。


そして片栗粉発見です。

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名前 スターチ

特徴 ポテから作られた粉。

備考 スープにとろみをだすのに使われる。(いわゆる片栗粉ね。)

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「フランクさんこれもお願いします。唐揚げに必要です。」

「スターチ?赤ん坊のスープに使う物だと思ってたよ。量はこれでいいの?」


私が余裕で持てるくらいの袋に入ってるスターチ。あって困る物じゃないからってことで、これも大量に買ってもらった。やったね。


食料系のお買い物は終わったから、次はポーション瓶やお鍋の調達。薬屋さんや素材屋さんにも瓶が売ってて、5か所くらいまわっていっぱい確保。お鍋は使いやすいちょっと小さめのにして、一緒にトングやバット、木を編んで作られたザルを買ってもらった。


「新しい錬金陣買うか?」

「レイさんにもらったのがあるからいらないよ?」


「新しいのが欲しくなったら言え。」

「はーい。」


魔導具店でポーション瓶を買って、次は文房具屋さん。ノートやペン、インクはレイさんにもらったけど、瓶に付けるタグ用になにかあればいいなって思ったの。


小さくて大きさのそろってない紙がまとめて安く売ってたから購入。ちょろっとメモを書くのにも使えそうな大きさで即決です。


もろもろ買えたからお家に帰って、唐揚げの作り方を説明。お昼に少量作ってみることになりました。久しぶりの唐揚げ楽しみ!

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