第43話 のんびりの日
夕飯の準備まで使っていいとのことなので、キッチンを借りての作業。家の中だし危険もないので、ディアはリビングで寝てるよ。
買ってきた入れ物に水を入れて、ロマリー草とミント、チャマイルの茎を挿していく。前の世界で育てた事があるんだけど、この世界でどうなるかが分からないから不安もあるけど、楽しい。
ハーブたちはそこまで場所を取らないから、キッチンの窓側に置いておく。ちゃんとフランクさんに聞いて邪魔にならないところを確認済み。
お次は薬草たち。薬草、上級薬草、魔力草はたぶん増やせると思うんだけど、モクの木が全く想像できない。増えるのかな?
水挿しで根が出たら植え替えることにして、まずはモクの木以外をお水に挿す。これも窓側にセットして完了。モクの木はプランターに植えてみる。増えたらいいなぁ。
プランターに魔法で出した硬い土の玉を底石代わりに入れて、買ってきた土を入れたらお水でしっかり濡らす。全部お水が抜けたら枝を挿してお外に置いておく。ついでに他のプランターにも土を入れてお水を通しておく。
その後はお掃除から戻ったフランクさんと一緒に夕食作り。最近は2人でキッチンに立つことが多いから、私用の台がどこにでもあって自由に動ける。ありがとうございます。
今日はコゴミを茹でるよ。街に来る途中で見つけて大量に採ったから、カバンにいっぱい入ってた。ちょっとネバネバするのが美味しいんだよね。
茹でたら、レモンとお醤油とお砂糖でさっぱり仕上げる。お醤油はあったけど、かつお節は見つけられなかった。海の近くの街なら昆布とかあるかな?行けたらいいな。
「やっほーただいま。いい匂いしてるんだけどー」
カルダさんがリビングから顔をだして、お腹をさすってる。お腹ペコペコみたい。
「先に風呂行って来い。」
フランクさんが言うと、はーい!といい返事が返ってきた。そして戻って来てたメンバー全員がお風呂に向かった。
「今のうちにセットしちゃお、数分で戻ってくるよあいつら。」
そう言うフランクさんはちょっと苦笑い。
「…急ぎましょう!」
そこから急いで盛り付け、テーブルにセットしているとすぐに全員戻ってきた。やっぱり早かった。
「腹減ったー。食おうぜ!」
ガイトさんが席について食べ始める。
私もいただきますをして、コゴミを一口。これこれ、やっぱり美味しいよね。
「コゴミって食べたことなかったんだけど、美味しいね。」
アルダさんはお口に合ったみたい。みんなも普通に食べてくれてるし、ネバネバが苦手な人もいるけどここの人たちは大丈夫みたいだね。
「そうだ、家族関係登録は完了したぞ。書類は俺とギルマスが持ってるし、両方不在ってことはまぁ無いだろうから安心だぜ。」
ガイトさんからの報告。無事に終わったみたい。
「ありがとうございます。」
ペコッとすると、カルダさんが思いっきりこっちに向いた。
「それじゃあこれから敬語は禁止だ!リンは家族なんだからな!」
すごい勢いでそう言われた。私は子どもで、みなさんは大人。敬語なしでいいのだろうか。
「すぐにじゃなくてもいいんだよ。ただ、敬語だと距離を感じるから、僕たちにだけでも普通に話してくれたら嬉しいな。」
アルダさんが頭をポンポンしつつそう言ってくれた。みんなも頷いてる。
「えっと、これからよろしく…?」
ぎこちなく言うと、ゆっくりでいいと笑われた。すぐには難しいかもしれないけど、ちょっとずつ慣れていこう。
「養子の方は少し時間がかかるそうです。書類はほぼ揃っていて提出の一歩前までは完了しているのですが、迷い人の保護と親権は別だと言い出した貴族がいてその対応に少し時間がかかってます。」
ナリアルさんは最近ずっと実家に行ってる。ご両親と書類についてあれこれやってくれてるらしい。
「まぁ予想してたことだし、しゃーねえな。もうリン連れて王都行っちまうか。」
「危険が増えるだろ、やめとけ。」
「だよなぁ」
ガイトさんが疲れた様子でつぶやくと、すかさずレイさんからツッコミ。
「今日は何したの?」
アルダさんから聞かれたから、お出かけしてお買い物したことを話した。
「そうそう、畑を作りたいんだけどあっち使っていいか?壁は柵で囲んで防御結界かなんか付与した方がいいだろうって話でさ、早めに作っとこうと思うんだけど。」
フランクさんが畑について今日聞いて来たことを説明してくれる。柵は土魔法で私が出して、カルダさんが結界を付与してくれることになった。
明日は畑作りをすることにして、今日は解散。
ディアとゆっくりお風呂に入っておやすみなさい。
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