第42話 お出かけしよう!
フランクさんのお手伝いをしながら魔法の練習をして数日、今日はお買い物に行きます!
今日の予定は食材が少なくなってきたからその買い出しと、水挿し用の入れ物を探し。数日前にクッキーを作りながら植物を育てたいって話をしたら、フランクさんが一緒に来てくれることになった。
いずれはお庭の一角に私専用の畑を作ろうという話になり、その準備も兼ねてる。
ちなみに、今のステータスはこんな感じ。
−−−−−−ステータス−−−−−−
名前 リン
年齢 8才
職業 (未定)
HP 42/42
魔力 490/520
スキル 生活魔法(2/5)、風魔法(2/5)、土魔法(2/5)、水魔法(3/5)、鑑定(2/5)、精神苦痛耐性(4/5)、身体苦痛耐性(4/5)
備考 転生者
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成長して魔力や体力、魔法レベルも上がった。疲れにくくなって毎日が楽しい。
「準備できた?」
「はい、できました。お待たせしました。」
ディアと玄関に向かうとフランクさんが待っていた。グレー系の服でまとまってて、カッコいい。
私は普段用のワンピースにいつもの斜め掛けカバンを持って、腰にはナイフと買ってもらったカバン。それを大きめのケープで隠した完璧お出かけスタイル。まだ暑いからケープは薄手のやつで可愛いよ。
「最初に野菜やフルーツを買って、それから雑貨屋を見に行こう。朝の商業区は物がいっぱい並んでて楽しいよ。」
ということで、商業区の大通りを歩く。ここは八百屋さんとかフルーツ専門店とかが並んでて、見てるだけでも楽しい。
鑑定を使いつつフランクさんとお野菜を選ぶ。名前がちょっと違うものもあるけど、だいたい同じだった。人参がキャロ、じゃがいもはポテ、玉ねぎのオニヨン、キャベツはカヴォロなどなど。
果物はりんごがアポ、ブルーベリーはそのままブルーベリーなのに、柑橘類が全部『オレンジ』でまとめられてた。オレンジ専門店にはグレープフルーツやレモン、そのままのオレンジ、みかんも売ってて面白かった。
そしてお肉は魔物肉!ブルやボアもあったけど、王道のオーク肉とミノタウロス肉もあったよ。
あと面白いのがロック鳥。ちょっとお高めだけど、かなり人気らしい。
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名前 肉(ロック鳥)
特徴 味の濃い肉。個体数が多く人気な肉。
備考 あまり動かないため、脂が多い。(鶏もも肉に似てるかな)
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ロック鳥って大きくて強いイメージがあったんだけど、動きがゆっくりで狩りやすい魔物なんだって。
お肉やお野菜をいっぱい買って食料は終わり。
その後はフランクさんの案内で雑貨屋さんと園芸店をまわった。雑貨屋さんで水挿し用の長めの入れ物を3つ購入。これはハーブを増やす用に使う。
園芸店ではプランターを買った。薬草類が育てられたらいいなぁと思ったんだけど、ちょっと近くの森に行けばあるから栽培をする人はいないらしい。栄養豊富な土も買ってみた。
もし畑を作るなら、高めの柵に結界か何かで防犯対策をした方がいいみたい。見えないように囲うのも良いよって教えてもらった。これは帰ってみんなに相談しないとね。
ふらふら歩いてたら、魔道具店が見えた。時計は魔道具になるみたいで、いろんな種類の物が売ってる。そういえば、みんな懐中時計みたいなの持ってたな。
「ここ見てみる?」
「いいですか?」
お店を見てるのが分かったらしいフランクさん。
「もちろん。そうだ、時計持ってないよね?見てみよう。」
そう言うとそのままお店に入っていく。
お店の中はレトロな雰囲気でとっても落ち着いてる。時計は金属製の物や木製の物があって、見てて楽しい。
「リンちゃん、これどう?」
フランクさんが見せてくれたのは、小さめの懐中時計。蓋は無くて文字盤の周りにお花の模様が彫られている、可愛いデザイン。
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名前 懐中時計(ブロンズ)
特徴 子供、女性用に作られた時計。
備考 文字盤が木製で壊れにくい。
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「とっても可愛いです。」
「紐も付いてるから、ベルトに着けてポッケに入れておけば落とさないし使いやすそうだよ。」
革紐がセットでついてるみたい。
値段は大銀貨6枚。そこまで高くないし買える。
「これ買います。」
「うん、よく似合うよ。お金は大丈夫?」
コソッと耳元で聞かれた。大丈夫です、と頷くとカウンターに置いてくれた。
「これをお願いします。」
そういうと、カウンターが見えるように抱き上げてくれた。雑貨屋さんとかでもこうやって見えるようにしてくれたの。優しいよね。
「はい、お待ち下さい。確認しますね。」
店員さんは後ろの台で何かやってる。
「魔道具だから不備がないか確認してるんだよ。壊れてもここに来たら直してもらえるからね。」
フランクさんが教えてくれた。
「はい、大丈夫でしたよ。魔石で動いているので、動かなくなったら魔石を交換するので持ってきてくださいね。だいたい1年くらいは持ちますよ。」
そう言って時計を紙袋に入れてくれた。お金を払ったら受け取ってお店をでる。
「ありがとうございました。時計が無くてちょっと不便だったんです。」
「可愛いのがあってよかった。外に行くなら必要だし、気に入るのがあって良かったね。」
頭をなでられてちょっと恥ずかしくなる。
その後は屋台でいろいろ買って食べて、のんびり歩いてお家に帰った。
楽しいデートでした。
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