第14話 適性と使い方

魔法の基本的なお勉強が終わった。


「リンさんを鑑定しても良いでしょうか。魔力量や適性を知っておきたいのですが、嫌なら拒否してくださいね。」


特に問題ないのでお願いする。


「どこを見ても分かりますが、今回は手をお借りしますね。」

お手をどうぞレディと言われた。ちょっと照れる。ナリアルさんの手にちょこっと乗せる。


あんまり変らないだろうけど私も見てみようかな。


−−−−−−ステータス−−−−−−

名前 リン

年齢 8才

職業 (未定)

HP 1/30

魔力 450/460

スキル 生活魔法(1/5)、風魔法(1/5)、土魔法(1/5)、水魔法(1/5)、鑑定(2/5)、精神苦痛耐性(4/5)、身体苦痛耐性(4/5)

備考 転生者

−−−−−−−−−−−−−−−−−−


鑑定のスキルが上がって魔力が少し減ってる。鑑定にはあんまり魔力使わないのかな。歩いて疲れたのか体力は減ってるけどそれ以外は変わりなし。


しばらく手を見てるナリアルさん。一瞬怖い顔になってすぐに笑顔になった。


「ありがとうございます。アルダから聞いていましたが、鑑定を持ってますね。人を鑑定するのはマナー違反なのでそこは注意が必要ですが、危険だと思ったら迷わず鑑定して下さい。」


プライバシーの侵害ってことかな?誰でも覗かれるのは嫌だよね。

はい、と頷く。先輩の言うことは聞きます。


「属性魔法を使えるくらい魔力はありますので、街に帰ったら練習しましょう。それぞれ得意なメンバーがいますので、属性ごとに教えてもらいましょうね。」


楽しみ!

「ありがとうございます!」

「ディア、ディア、魔法使えるって!」


地球に無かった魔法にわくわくして、ソファになってくれてるディアに報告。


〈私は水の応用の氷魔法と風魔法しか使えん。たっぷり教えてもらえ。〉


なんとディアも魔法が使えるらしい。氷だって。

似合うね。


「ディアは氷と風が使えるみたいです。」

驚いてそのままナリアルさんに伝える。


「スノーケーニヒは水魔法が得意だと聞いていましたが氷だったんですね。良いことを聞きました。」


そういえばさっきの属性の話に氷はなかった。

魔獣専用?


「魔獣と魔物の違いってなんですか?」

ディアは自分は魔獣だって言ってた。

食べるのに獲ってきたヒュージボアは魔物って呼んでた。


「魔獣は魔法が使える生き物の事をいいます。理性があり人を襲うことはあまりないですが、ディアさんのように話せるのは珍しいですね。」


ディア、さすが王様。


「魔物は魔力を過剰に取り込みすぎて理性を失った生き物です。体のどこかに魔石を持っているのが特徴です。食べると美味しいものが多いですよ。」


ありがとうございます、とお礼をいったらあくびがでてしまった。ごめんなさい。


「疲れましたね、もう寝るといいですよ。おやすみなさい。」

ナリアルさんが頭をなでてくれる。


それほど眠く無かったのにすぐに眠ってしまった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る