第3話


 次の日の朝悪魔が「おはよう翼くん今日も、お仕事だよー楽しみだね〜!」と元気に僕に話しかけてくる。

僕も「今日は何があるのかなー?」と聞いてみたけど返事はない。

通学電車に乗っていると僕の少し離れた所で、お爺さんがドタッと倒れて動かない。

そばにいた中年の男性が「大丈夫ですか?誰か駅員呼んで〜!」と叫んでいた。

多分心臓発作、病院に運ばれても助からないだろう。

悪魔は「あれぇー翼くん驚かなくなったねぇ~、つまらないのー」とケチをつけてくる。

悪魔の仕事は毎回残酷な殺し方とは限らない。

だから今日みたいな死に方だと僕はホッとする。

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