第4話


 圭子は根っ子の部分をミキサーにかけてドロドロの液体にしていた。

それをワインの中に入れて、かき混ぜた。

2人は手と手を赤い毛糸で結んでいた。

圭子は「愛しているわよ、実さん」と言っていた。

実も「俺も圭子を愛しているよ」と答えていた。

2人は一緒にワインを飲んでいた。

2人は吐き気がして呼吸困難になり心臓が停止していた。


 2人の遺体は圭子の室内で発見されていた。

実の父親が発見したのだ。

 

 そこには神奈川県警の刑事、近藤隆が来ていた。

他殺か自殺か分からないので、近藤は鑑識の大倉早人に聞いていた。

大倉は「恐らく毒物ですなー、解剖に回してみます」と答えていた。

しばらくして解剖医の本宮進は「解剖の結果、胃の内容物の中からはトリカブトの毒物の成分が検出されていました、これは自殺、自死ですね!」と答えていた。


 刑事の近藤は「何で自殺するんだ?まだ若いのに…」と嘆いていた。


 空からは白い天使の羽根が舞い落ちていた……


      完

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

天使の涙 浜田まひる @mahiru8

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ