閑話

閑話 用語・登場人物+おまけ(ネタバレなし)

 ・虚勢纏う少女たちブラフオブガールズ

 シミュレーションRPGのシステムを採用した基本無料ソシャゲ。ガチャからはR、SR、URなどのレア度が設定されたドレスが排出される。(例: R-[悪を斬る刀]帯刀ハヅキ)

 「ブラフ」は虚勢を示す。自らを鼓舞し、過酷な現実に立ち向かうための嘘。



 ・纏姫ブラッファー 

 敵と戦う力を得た少女たち。虚勢、つまりは己の内の幻想を形にして、身に纏い戦う。魔法、剣、銃など攻撃方法は多岐にわたる。

 力を使いすぎると昇天フライアウトという現象によって発狂死する。


 

 ・幻想武装ファンタズムウェポン

 纏姫の武器。己の虚勢、すなわち幻想が形になったもの。魔法の杖や剣などの形になる。

 「幻想」は今を生きる纏姫の現状を打破するための嘘を示し、「虚構」は世界を覆いつくさんとする人類の積み上げた嘘を示す。


 

 ・アンカー

 纏姫たちの指揮官役。アンカーは錨の意味。現実と虚構の境界が曖昧になった世界において、現実に強く根付いた基準点。

 老若男女問わず適正のある人物ならなれる。纏姫を現実に繋ぎ止め、発狂を抑える性質を持つ。また、纏姫の傷を治すことができる。そのため戦場にも帯同する。

 一時的に纏姫の力を借りて敵と戦うことができる。

 普段は纏姫のメンタルケアを主な仕事とする。


 ・纏姫纏いブラッファーウェアリング

 アンカーが一時的に纏姫の力を借りること。纏姫の普段使う幻想武装を扱うことができるようになる。

 発動にはアンカーと纏姫の間に相互理解や信頼関係が必要。

 これを極めると「完全同期」となる。纏姫の幻想に深く触れることで、アンカーが纏姫の力を借りるだけでなくお互いの自我のぶつかり合いによって相乗効果を引き出す。

 失敗すれば両者ともに昇天フライアウトし死亡するリスクがある。


 ・昇天フライアウト

 纏姫が己の扱う幻想に飲まれ、発狂すること。この状態になった纏姫は99%が幻想武装によって自害する。嘘を扱うことは現実から精神が乖離していくことを示し、上手く扱えなければ昇天フライアウトに繋がる。この現象を発生させた纏姫の目は赤く染まる。


 

 ・虚構の浸食フィクショナルインベーダー

 人類の敵。人の嘘を元に生まれた存在。熊や鳥などの野生動物が狂暴化している例や、ゴブリンや巨人のような架空の存在が現実化している例がある。

 人体に有害な虚構浸食物質フィクショナルマテリアルを纏っているため、一般人は近づくことすら危険。



 ・噓葺ウソブキライカ

 見た目は小学生か中学生くらいの少女。前世は男。いつも死んだ目をしている。息を吐くように嘘をつく。

 前世の記憶として、このゲームをプレイした覚えがある。しかし「噓葺ライカ」というヒロインは存在せず、ストーリーも少し変化していた。

 戦場ではビジネススーツを身に纏い、銃器で敵を攻撃する。

 トップクラスに幻想武装の扱いが上手い。嘘をつかいこなす社会人にとって造作もないこと、と彼女は語る。

 隠れて喫煙している。その事実を知るのは今のところ翔太のみ。

 幼い見た目に見合わぬ老獪な視点で人の悩みを見抜き解決に導く。

 

 ・中塚翔太

 フォックス小隊に来たアンカー。ゲームにおける主人公。

 人当たりの良い男子高校生。人の嘘を見抜くことができる、というちょっとした特技を持っている。

 感受性が高く、他人の感情を読み取るのが得意。

 

 

 ・帯刀ハヅキ

 日本刀を振って戦う黒髪ポニテ剣道少女。中学生の頃には剣道団体戦準優勝を果たしたほどの腕前。

 高い理想を持っていて、自分にも他人にも厳しい。生真面目過ぎる性格から遠巻きにされることが多かった。

 人付き合いが上手くいかず焦燥に駆られていた頃、ライカの嘘に助けられた。


 

 ・数ノ宮マナ

 表情の変わらないクールな少女。理系の学問に才能があり、特に数学が好き。すべてを理屈と論理で考える癖があり、感情に左右されない冷静な判断を下せる。

 ライカが指示を出せない時には彼女が小隊に指示を出すことが多い。

 しかし人間関係の構築は壊滅的に下手であり、特に恋愛となると一般人以下のポンコツとなる。

 

 

 ・希望ヶ丘ヒバリ

 いつも明るい少女。戦う際には魔法少女のようなフリフリした衣装を着て魔法を使う。しかし好む戦法は杖の先にブレードを展開しての接近戦である。

 よくよく話すと、ただ明るいだけではなく仄暗い本性を隠していることが分かる。

 ヴィクトリアとは同郷の幼馴染であり、他の人と話す時よりも砕けた会話をする。

 昔のこと、故郷のことはあまり話したがらない。


 

 ・ヴィクトリア・フォン・レオノーラ

 金髪碧眼、眼帯で片目を隠した中二病少女。高火力の魔法を用いて後方から攻撃する。

 日常会話でも中二的ワードばかり用いるのであまり会話が成立しない。

 ヒバリとは同郷の幼馴染であり、彼女と二人の時はいつも以上に素が出るようになる。

 昔のこと、故郷のことはあまり話したがらない。

 



 

 

 虚勢纏う少女たちブラフオブガールズ PV第一弾



 

 嘘はついに閾値を越え溢れ出した。

 虚構が浸食を始める。


「本日未明、都内にて殺傷事件が発生しました。死者は13名。重傷者は30名。被害者にはいずれも鋭い刃物のようなもので切り裂かれた跡があったようです。警視庁によれば、犯人については現在調査中であり、組織的な犯行の線を含めて調査しているとのことです」


――犯人不明の殺傷事件は今週だけで13件

――切り裂きジャックの再来と

――目撃情報によれば大木のような大男が

――都内からの人口流出は止まらず、交通機関にも混乱が発生しています。



「政府は『虚構の浸食』問題の対策として都内指定区域の一般人の立ち入りを禁止。纏姫を管理する『虚構対策本部』を設立しました」



 

 少女たちは己の内にある『虚勢』を纏い、過酷な現実に立ち向かう。


「私は――最強なんだ!」 

「帯刀ハヅキ、志を以って世を切り開こう」

「メイクは、女の子の一番身近な嘘なんだよ?」

「束ねろ虚構、真実を騙し通せ。幻想弾丸ファンタズムバレット、発射」


 『虚勢』は武器であると同時に毒である。力を使いすぎた彼女たちは虚勢に飲まれ、狂乱の中で死を迎えることになる。

 彼女たちには、現実に繋ぎ止めるアンカーあなたが必要だ。


「フフ……アッハハハハ! 世界の摂理よ! 今こそ、皇女たる私が、すべてを破壊してあげましょう!」

「他人に与えられる救世など不要です。私は私の理想を以って、人々を救います」

「ああ――ようやく裁きか」



 

 少女たちを指揮し、世界の破滅を救え。

 

 虚勢纏う少女たちブラフオブガールズ

 

 7月15日サービス開始

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