第2話 狩人と狙われる者
紡木が朝読書をしていると電話から通知音がなる。携帯を開き内容を確認するとそこには自身の親友である光希が逮捕され、しかも脱走したという記事が書かれていた。
「光希が...なんで...」
なぜ光希が捕まったかを考えるが何一つ思いつかない。あまりの内容に驚愕し放心する。そうしているとインターホンが鳴る。
(あれ、宅配なんか頼んだっけ?)
そう思い受話器を確認してみるとそこには知らない少女がいた。
「もしもーし、紡木さんいますか?」
(なんで僕の名前知ってるの?)
あまりの恐怖に紡木はそっと玄関の鍵を閉める。
「今鍵閉めたよね〜。」
どうやらその音は外にいる少女にも聞こえていたらしい。
「...なんのようですか?」
「やっぱいるじゃん。」
紡木がいることに対し少女は少し安心している様子だ。
「どちら様でしょうか...?」
「お迎えだよ〜」
「え、えーとどういうことですか?」
少女の発言から得られたい情報が得られなかったからかもう一度質問する。
「そんなこと聞かずに早く出てきてよ〜。お兄さんも命が惜しいでしょ〜。」
(い、命?)
あまりの内容に紡木は何がなんだかわからなくなる。
「いま出てきてくれたら捕まえるだけにするよ。」
(や、ヤバイ...な、何か武器を...)
紡木が少女に抵抗するために武器を取りに台所は行き包丁を手にした途端、外から「ギギギー」とものすごい音が聞こえる。少女がドアを破壊しているようだ。
「は、早く逃げないと」
少女から逃げるため紡木は更に部屋の奥へ行く。
「ただいま〜」
少女がドアを破壊して中に入ってきたようだ。
「だ、だれかぁぁああ!」
紡木が裏口から外に逃げ助けを求めるが、
「はーい」
紡木の助けに反応するのは少女のみであった。
奇妙な日常 @nanekuzikozou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。奇妙な日常の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます