転生する時に神様に「アド街を見た」と言ってみたら、チートスキルが1割引になりました

 神様の不注意で命を落として異世界転生した青年、跡町 臣太。

 選べるチート能力プランから【四属性魔法:神級】を選択した彼は、魂を異世界に送られる直前、ふと思い付いて神様に「アド街を見た」と言ってみたところで、意識と記憶を失ってしまった。


 剣と魔法の異世界で商家の3男サビスケとして生まれた彼は、10歳の誕生日に教会で祝福を受けてスキルを授かると共に、前世の記憶を取り戻す。

 しかし彼が得たのは、記憶とは微妙に異なる【3.6属性魔法:神級】という意味不明なスキルだった。

 転生時に「アド街を見た」と言ったことで、スキルが1割引になってしまったのだ。


 【3.6属性魔法】とは「3.6属性」を持つ魔法を扱うスキル――すなわち、3.6牛乳(※乳脂肪分が3.6%以上の牛乳のこと)を操る魔法である。

 サビスケが魔法で乳脂肪分を高めた牛乳は価格の割に質の高い優良品として、都市部の料理人達の間で徐々に話題になってゆく。

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