【スキルアナグラム】であなたの不要なスキルを再構築、あっという間にゴミスキルに! 有用なスキルも再構築して、やっぱりゴミスキルにしちゃいます!

 地球にダンジョンが現れて10年。

 18歳でダンジョンダイブの資格を得た名倉 亜夢は、幼馴染パーティとの初ダイブで【スキルアナグラム】というスキルに覚醒した。

 しかし、肝心のスキルはダンジョン第1層の雑魚魔物に使っても効果が不明で、戦闘能力がないと判断された彼女は即日パーティを追放されてしまう。


 途方に暮れていた亜夢は、同じように【麻痺耐性】という外れスキルでパーティを追放された飛田野 稲子と出会って意気投合。

 稲子自身の提案により、彼女に【スキルアナグラム】をかけてみる。

 すると、なんと稲子の【麻痺耐性】(まひたいせい)スキルが、今まで誰も聞いたことのない【狭い額】(せまいひたい)というユニークスキルに変化!

 単にユニークなだけであり、全く戦闘に役立つスキルでもないので、すっぱりとダンジョン探索業を引退することに。


 その後しばらくソロで燻っていた亜夢は、かつて自身を追い出した幼馴染パーティの1人、桜井 奈緒と再会。

 奈緒の煽り行為に憤慨した亜夢は、カッとなって【スキルアナグラム】を行使──【火魔法】(ひまほう)スキルを【放屁魔】(ほうひま)スキルに変化させた上で逃亡したことから、警察に追われるようになる。


 一方その頃、稲子は【狭い額】スキルを活用し、前髪が後退しつつある人々に髪を生やすビジネスを立ち上げていた。

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