学年一の美少女に嘘占された俺、運気を上げるために壺を買ってしまう

 クラスでも目立たない陰キャ高校生の間久部 守は、ある日の放課後、学年一の美少女である正宝 玲香から教室に呼び出される。

 手相占いの勉強をしているという玲香は、守の行く手に待ち受ける苦難の未来について警告してきた。


 玲香が言うには、彼女が持っているバンクシーの絵が入った壺を購入することで、その運命を覆すことができるという。

 有名画家が壺絵を始めたとは知らなかった守だが、運気を上げる効果だけでなく、壺自体も良い物に思えるし、これから確実に価値が上がる芸術品なら投資としても信頼性が高い。

 即座にATMへ同行し、貯金をはたいて購入した守は、バンクシーの壺を抱えて帰途につく。


 ところが、道中で出逢った手相占いを勉強中だという占い師集団に手相を見てもらった所、玲香の占いはデタラメであり、壺もシルクスクリーンで量産された安物だというのだ。

 翌日、玲香に学校で問いただそうとした守だったが、学年一の美少女は多くの取り巻きに守られており、一介の陰キャには近付くことすらできない。


 絶望的な状況。

 しかし守は屈することなく、運命への反逆を決意する。

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