「学園1の美少女【雪姫】と付き合ってるなんてウソだよね!?」と王子さま系元カノが泣きながら僕に謝ってくるけどもう遅い~僕を溺愛するJKと楽しく暮らしてるので今更ヨリを戻すつもりはありません~
第17話 部活顧問に脅され、ホテルへ…【元カノ視点】
第17話 部活顧問に脅され、ホテルへ…【元カノ視点】
通報が入り、警察署へと連行された
すだれ髪に、でっぷりと太った中年の男性教諭だ。
昔は大層剣道が上手で、全国大会にも出場したことがある。
その経験からアルピコの剣道部顧問として雇われたのだった……。
「
彼女を助手席にのせ、車を運転してる。
精神的にかなり落ち込んでいるからだ。
健太から不審者扱いされ通報されたことが一つ、そしてもう一つ彼女の心に大きなダメージを与えていたことがあった。
「
「! い、いやです!
学校に報告すれば、当然ながら学校中に、今回の件が広まってしまうだろう。
警察に連れてかれた理由まで広まるかわからないが、【湖の麗人】が警察に捕まった……。
そうなれば、悪い噂が学校中に広まり……。
そうなると、
そうなると……イヤだ。
「そうだなぁ。警察に厄介になったとなれば、それは大事だ。
「あああああああああああ……」
四天女から格下げ。
そうなると……。
「負けちゃう……
健太は、同じ
……そんなわけはないのだが。
まあそれはさておき。
重要なのは、今回の件で学校中に悪い噂が広がり、自分が
それにより、女としての格が一段階落ちて、姫子に劣ってしまう……負けてしまう……こと。
それが、何よりイヤだった。
「
「それはぁ~無理だなぁ~」
にやにや、と
「
「そんな……! お願いします! どうか、どうかこの件は内密に」
「ん~。無理だなぁ。今のままじゃあ……」
「お願いします!」
そして、
「ぼくにできることなら、何でもしますから!」
きっ、と車が停車する。
ハザードランプをつけると……
それは生理的な嫌悪感を覚える、笑み。
得物が罠にひっかかったような、そんな感じすらする。
「今何でもするっていったかぁ、
「はい! ぼくにできるなら」
「じゃあ……わしに抱かれろ」
………………………………は?
「今……なんて?」
「抱かれろといったんだ」
「そ、それは……」
「ハグって意味じゃあないぞ。ほれ、あそこを見てみろぉ?」
そこにはったのは、ラブホテルだった。
車がどこを目指して走ってると思っていたのだが、まさかラブホだったとは……。
砂地獄へと、運ばれているとは知らず……。
「や、やだ……! 何言ってんのあんた!?」
だがその手を
「どうした
「で、でも……! でも……! やだ! あんたなんかに、ぼくの初めてをあげたくない! あげるあいては健太って決めてるんだ!!!!!!」
べろり……と
「ひぃ……! や、やめ……やめて! いやぁ!」
「げひひ……イイ声で泣くじゃあないか……わしはおまえみたいな、男勝りな女が、メスに墜ちる様が何より好物でなぁ。AVやエロマンガもそういうものばっかり集めてるんだよおぉ……ぐひひっ」
……気持ち悪い。
ハッキリそう思った。気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!!!
「やだぁ……! 離せぇ……!」
だが軽自動車の車内はせまくて、上手く蹴飛ばせなかった。
「いいのかぁ、
「! そ、それは……」
学校に報告が行けば、どうなるのか。
「おまえが黙ってわしに抱かれれば、全て解決なんだよぉ。なぁ?
今の、地位。
剣道部主将、そして全生徒たちからの、憧れの、王子様。
今回の件がバレてしまえば、その全てを失う。
学校での地位を失えば……。
女としての格が落ちる。
そうなると、姫子に負けてしまう。
そうなると、健太を……永久に取り戻せなくなる。
ただでさえ、【原因不明】で健太を怒らせて、嫌われてしまったばかりなのだ。
ここから巻き返し、あの女から健太を【取り戻す】ためには……。
今ある地位を、失うわけにはいかないのである。
「なぁに、悪いようにはせん。さぁ……どうする?」
「………………」
いやだ、いやだ、いやだ……
恐い、こんな汚い男に初めてを奪われるなんて、いやでしかたない。
初めては、健太に捧げるつもりだった。
でも……今ここで
地位のない自分に、価値などないのだから。
ならば……。
「ごめん、健太……綺麗な体じゃ……なくなっちゃうけど……許してくれるよね……」
処女でなくなることと、
二つを天秤にかけて……。
前者を、選んだのだ。
おとなしくなった
ハザードランプを切ると、
「これでいいんだ……今の地位を守るためなんだ……健太を取り戻すために、仕方なく抱かれるんだ……許してくれるよね、健太……」
うつむきながら、ブツブツとつぶやく
だから、気づかなかった。
「
ラブホテルへと入っていく姿を……。
部活の後輩女子が、見ていたことに。
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