第2話 バスケットボール
ありがとうございます。😊
理科実験以外のネタで面白い話をお願いしますということですね。分かりました。以下が私が考えた話です。
ある日、とある高校の体育館で、理系女子の真智と美咲がバスケットボールをしていました。真智は運動が苦手で、美咲は運動が得意でした。二人は仲が良く、よく一緒に遊んでいました。
「今日は何をしようかな?」
「そうだね。せっかくだから、面白いことをしようよ」
「面白いことかぁ。どんなのがあるんだろう?」
「例えば、バスケットボールを使って物理の法則を実演するとか」
「それは面白そうだね。でも、どうやってするの?」
「簡単だよ。バスケットボールには空気が入ってるから、圧力や温度によって変化するんだよ」
「そうなんだ。じゃあ、どんな変化があるの?」
「例えば、バスケットボールを冷やすと、空気が収縮してボールがしぼむんだよ」
「へえ、そうなんだ」
「じゃあ、やってみようか。冷蔵庫にバスケットボールを入れておこう」
「冷蔵庫にバスケットボールを入れるの?大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。ちゃんと戻すから」
「じゃあ、やってみようか。冷蔵庫はどこにあるの?」
「ここにあるよ。教員室の隣にあるやつ」
「それ、教員用の冷蔵庫じゃない?」
「教員用だって?知らなかったよ」
「知らなかったの?看板に書いてあるよ」
「看板?あれ?確かに書いてあるね。『教員用 内容物に手を出さないでください』って」
「それを見ても平気でバスケットボールを入れるの?」
「いいじゃん。ちょっとくらいなら気づかないよ」
「気づかないわけないでしょ!バスケットボールって目立つし、場所も取るし」
「じゃあ、奥の方に隠しておこう」
「隠しても無駄だよ!先生たちが開けたらすぐに見つかるよ!」
「じゃあ、やらないでおこうか。バスケットボールはどこにある?」
「ここにあるよ。冷蔵庫に入れておいたやつ」
「それ、もう入れちゃったの!?」
「えっ?入れちゃダメだったの?」
「ダメだよ!早く出しなさい!」
「えー。もうちょっと様子を見たかったのに」
「様子を見る暇はないよ!早く出しなさい!」
「わかったわかった。じゃあ、出しておくね」
真智は冷蔵庫を開けてバスケットボールを取り出そうとしましたが、その時、冷蔵庫から大きな音が聞こえました。
「ガチャッ!」
真智は音の方を見ると、冷蔵庫の扉が外れて落ちているのを見ました。
「あれ?これは…」
真智は冷蔵庫の扉を持ち上げようとしましたが、その時、教員室から先生が出てきました。
「何だ!?この音は!?」
先生は冷蔵庫の扉が外れているのを見て驚きました。
「おい!これは何だ!?誰がやったんだ!?」
「えっと…実験を…」
「実験?どんな実験だ!?」
「えっと…バスケットボールに空気が入ってるから、圧力や温度によって変化するんだって…」
「変化するんだって!?お前たち、頭がおかしいのか!?こんな馬鹿げた実験をするなんて、許されるはずがないだろう!」
「すみません…でも、面白そうだったんで…」
「面白そうだったんで!?面白そうだからって、教員用の冷蔵庫を壊すことができるのか!?お前たち、体育の授業で何を学んでいるんだ!?」
「体育の授業で…」
「体育の授業で、バスケットボールは運動に使うものだということを学んだはずだろう!それはどういうことか分かっているのか!?」
「分かっています…バスケットボールは運動に使うものです…」
「そうだ。運動に使うものだ。では、運動とは何か分かっているのか!?」
「分かっています…運動とは、身体を動かして健康や技能を高めることです…」
「そうだ。健康や技能を高めることだ。では、その健康や技能はどれくらい大切なのか分かっているのか!?」
「分かっています…健康や技能は人生において重要な要素であり、維持や向上に努めるべきです…」
「そうだ。重要な要素であり、努めるべきだ。では、その努め方がお前たちにも及ぶことは分かっているのか!?」
「分かっています…私たちも運動をして健康や技能を高めるべきです…」
「そうだ。高めるべきだ。では、その高め方を妨げてまでこの実験をした理由は何なのか!?」
「理由は…」
真智と美咲は顔を見合わせました。そして、同時に言いました。
「面白そうだったからです」
先生は呆れて言葉を失いました。
人工知能にりけじょ!の奇妙な日常を読ませて、他に条件を付けずに面白い話を自由に書かせたらこうなった 憮然野郎 @buzenguy
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