第2話【悪妖退治は人手不足!】

「っし!今日の悪妖退治の任務も終わりっと!」


この人は紅【くれな】さん。赤い目と髪が綺麗な口調が少し強めな女性だ。


「うん、あの子鬼たち、すばしっこくて疲れたね。」


そう答えたのが僕こと「久我 春【こが はる】


訳あって紅さん達の悪妖退治の手伝いをしている。

 

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そもそも悪妖とは何か?


悪妖というのはこの世の中の不可解な事件や一般的な事件を起こす悪に染まった妖怪達である。


その中には先程退治した子鬼達のようにいたずら気分で事件を起こす者達もいる。


そのため事件の数が中々に多い。


そしてその事件を解決するのが紅さんたちこと〘悪妖殲滅隊〙である。


悪妖殲滅隊はただの組織というわけではなく国の保持する秘密組織のことである。


ただ、国が運営しているうえに悪妖を退治できる者の数は少ない。


その理由は妖怪が見え霊力を使える人間が少ないことにある。


基本的に妖怪が見える人間は霊力を持っているがその霊力を上手く扱える者が現状少ない。


そのため僕のような妖怪が見え霊力を使うことができる人間や、善良な〈妖怪〉に悪妖退治を手伝って貰うことがある。


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「じゃっさっさと隊長に報告して帰るか〜!」


「そうですね〜、僕も早く帰って勉強しないと…」


「おっ!真面目だな〜お前は!」


そう言いながら僕の頭をクシャクシャ撫でてくる。


「もう〜やめてよ!僕もう16歳だよ?」


「ハハっ!アタシからしたらまだまだ子供だよっ!」


「もう…ホントに紅さんは変わらないなぁ…」


そんな会話を30分程度していたらいつのまにか悪妖殲滅隊室へと着いていた。


「おっ、もう着いたのか」


「そうですね、じゃあ開けますよ。」


そうして部屋へと入る。


入って正面。


そこには圧倒的オーラ?を放つ人が仕事をしこなしていた。 


そして僕らに気がつくと…


「あら?もう終わったの…お疲れ様。そして春、今日もお手伝いありがとうね。」


そう僕らに励みの言葉をくれたこの人。


この人は、…この人こそが昔、親をなくし忌み子の家系の子と呼ばれた身寄りのない僕を引き取ってくれた新しい親。


そして僕が妖怪を見える事を知って霊力などの使い方を教えた張本人。


悪妖殲滅隊、隊長…


久我 魅夜【こが みよ】である。


























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悪妖退治のお手伝い 中尾 春 @20j044m

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