* こぼれ話の詰め合わせ 6缶目


こぼれ話の詰め合わせ、今回は「喫茶エニシの夏休み」こちらからのこぼれ話です。



*歳の離れた姉みたいに 

リリアは恵真の呼び方を変えるつもりはありません。憧れの人なので。ですが、「姉のように」という響きは大変魅力的でした。「エマお姉さま」という呼び方も内心いいのでは?と思っています。



*マルティアの美人三姉妹 

姉妹に名乗りを上げたアメリアが言った言葉。そう、3人とも「○○リア」なので、ナタリアとしても反論できませんでした。ただ、リリアの言う通り、昔からある名前です。日本でいうと「○○ひろ」や「〇〇へい」のようにただ、後半部分が同じだけです。リアムは言うまでもなく全く別です。


*「もう○○、まだ○○」

恵真がふと不安になったこと。それは多くの人も同じ気持ちになったことがあるのではないかと思います。何事にもちょうど良い時間や頃合いがあるのかもしれません。


*「スイカってなんすか?アイスってなんすか?そうめんって何回も食べれるんすか?ぜひ、聞きたいっす!」

実はこの中で1つだけ、「夏休み」で恵真が用意し忘れたものがあります。それはそうめんです。バートが気付いていないといいのですが。どうでしょう、ふとした時に思い出して恵真が作ることになるのかもしれませんね。


*夏休みのプロフェッショナル 

そう、我々は数々の夏休みを過ごしてきました。そして親御さんになった方は更に夏休みのプロフェッショナルとして、この夏も過ごされた事と思います。頑張られた皆さん、お疲れさまです。


*「お世話になった人」

恵真が「夏休み」をしよう!そう決めたときに1番に頭に浮かんだのがアッシャーとテオです。ですが、その話をアッシャーにすると何やら話がかみ合わない?

そう、アッシャーは自分が招かれるとは思っていなかったんです。

「お世話になった人」そのイメージの違いですね。おそらく、アッシャーは自分達がお世話になっていると思っています。けれど、アッシャーとテオがいたからこそ、恵真はやっていけると思っているはずです。


*恵真の招待状

招待状といっても、アメリア以外は参加することがわかっています。そのため、出席確認や招待のためというより、手紙のようなものになっています。

差し出す相手を思い起こしていたら、ついつい長くなってしまった招待状。受け取った方の心にどう届いたのでしょう。


*初めてのお手紙

なかなか子どもが手紙を貰う機会はありません。実は大人もそうなんです。なかなか、一般の人々が手紙をやりとりはしません。そのため、アッシャーもテオも初めての手紙になります。アッシャーはわかっていますが、テオは招待状=褒めてくれる手紙、そう思っているかもしれませんね。

ハンナは今までの手紙と同様、きっとこれも大切に保管すると思います。


*クロに留守番

エアコンはありますが長い時間、クロを1人にしておくのが少し不安な恵真。でも、同時に誰かが待っている家、そこが嬉しかったりするんです。1人で暮らしていたころにはない感覚を祖母の家に来た恵真は体験しています。


*祖母の意外な一面

アッシャーとテオが着ているポロシャツも今回、探し出した甚平も祖母が丁寧に保管してくれていたものです。恵真から見た祖母とは少し異なる細やかな愛情、それは恵真が大人になったからこそ気付くものかもしれません。


*オリヴィエへの招待状

これは恵真だけでなく、アッシャーとテオも書きました。文章を読むともうオリヴィエが来るものと思って書かれているんです。行かない訳にいかないと思わせた理由です。ちょっとテオの文字は間違えているんですが、恵真は敢えて直しませんでした。そのほうが伝わる事もあると思ったからです。


*セドリックとタコ焼き

「タコの愛らしい形を模した」ため、タコ焼きと呼ばれている。タコを愛らしいと思っている者にしか通じない嘘でしたが、セドリックは心からそう思っています。そのため全く疑っていません。セドリックはそういう人です。


*「いや、だってさ? あの鑑定結果だよ?」

恵真の鑑定結果は赤ん坊と同じ程度、つまり恵真が行ってきたことは恵真自身が努力して身に付けた力だと言いたいオリヴィエ。魔術師は特にそうですが、元々の能力が大きい。それを知るオリヴィエは恵真が努力してきたことを評価してくれています。ただ、かなり不器用で不躾な言い方しか出来ません。


*かき氷器とセドリック

ここでバートとリリアがセドリックを応援しています。セドリックの様子を見て、大変であることを早々に察した2人。セドリックを褒めて、自分達はやらない気です。そんな2人に気付かないセドリック。セドリックはそういう人です。


*魔道具ミキサー

実際にその姿や動きを見て、オリヴィエは小さな器具なのに木っ端みじんにする恐ろしいものだと再認識しました。


*瞳の色と同じ飴玉

自分では食べられない大切な飴玉をアッシャーもテオもオリヴィエに分けてくれました。「綺麗な色」と瞳を素直に褒められた事と大切なものを分けてくれた事、理由のない優しさをオリヴィエはどう受け取ったのでしょうね。



というのが今回のこぼれ話です。

いかがでしたでしょうか。

お楽しみ頂けていたら嬉しいです。

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