* こぼれ話の詰め合わせ 5缶目
なんだかんだで5缶目を迎えました。ちょこちょこっとした話ばかりなんですが、楽しんで頂けていたら嬉しいです。
今回は魔導師オリヴィエが登場した「携帯食と魔導師」、こちらを中心にしたこぼれ話の詰め合わせです。細い銀の髪に、海のような緑の瞳を持つ愛らしくも小生意気なオリヴィエのあれこれもわかる?かも。
*鑑定
貴族の子ども達は一定の年齢となると受けさせます。お金もかかるし、伝手も必要なので庶民には縁のない話です。ただ、裕福な商人の子どもは頑張れば受けることが出来ますし、教会の子ども達は皆、受けています。
*「…そうすれば、優れた人材を確保できるからな」
国や教会は推奨する理由はリアムの言う通りです。この推奨されている対象は貴族と教会の孤児です。貴族はその能力を言われずとも調べます。家の今後を左右する大問題なので。
そして教会は孤児院を設けていますので、そこの子ども達には必ず受けさせます。隠された才能があれば、上に報告し懇意にしている貴族に紹介する。そんな構造があるのをリアムは言っています。
*「そんな時代が自分にもあった」(59話)
恵真はそう思っているようですが、皆さんのご想像通りないです。ちょっとムッとする程度むしろそれが普通の反応じゃないかなと家族は思ってる。家族は「あら、恵真も反抗期?」「あれで?」そんなふうに思ってました。
*「全然気にしてませんから」(59話)
恵真は気にしてないから大丈夫ですよー、そんな意味合いで言っています。ですが、聞きようによっては「彼の言ったことなど、気に留めませんから」というようにも受け取れる。ちょっとした勘違い・行き違いが起こっています。
*オリヴィエと携帯食(60話)
王宮魔導師として多忙な生活が続いたため、栄養があり時間が短縮できる携帯食を食べるようになりました。今もその生活が抜けません。
*「短時間での鑑定って地味に疲れるし」(60話)
これは魔力量のあるオリヴィエでも、短時間で相手に負担をかけずに鑑定をするのには力ではなく繊細なコントロールが必要となるためです。集中力と配慮が必要なので疲れるんです。魔力量の多いオリヴィエだからこその難しさですね。
*「オリヴィエのお兄さん」(60話)
「魔術のお兄さん」「携帯食のお兄さん」を経て、「オリヴィエのお兄さん」とアッシャーもテオも呼び始めました。オリヴィエもそこまで強く拒みません。「お兄さん」そんな呼び方が嬉しかったりするんです。まぁ、素直にそう認められる彼ではありませんが。
*冷製スープ
実は54話の「夏野菜のラタトゥイユ」の昼食でも登場しています。。サイモンが食べなかった事もあり、まかないでアッシャーとテオは食べています。そこで冷たいスープにパンをしみしみにすると美味しい!そう思いました。
実はミルクスープ(31話)でもバートがパンをしみしみにして楽しんでいます。
*コーンポタージュスープ
夏の味覚、とうもろこし。温かくても美味しいけれど、冷製スープにしたのは食事に時間をかけたくなさそうなオリヴィエを気にかけてのこと。
2回目の訪問でアイスティーを注文したこともあり、携帯食に合う食事と考えたときに冷たく水分の多いものがいい、そんな考えで恵真は選びました。
*しみしみのパン
ポタージュスープに浸してしみしみのパン。勧めたのがアッシャーとテオだったのでオリヴィエもなんだか断れませんでした。アッシャーもテオも「美味しいからお兄さんも食べてみて!」そう思ってるんです。
2人の表情からもそれがわかるので断れませんでした。
*ミキサー
魔道具ミキサー。「刃がついてて硬いものを一気に攪拌して粉々にする」道具、それがミキサーです。恵真の説明に間違いはないんですが、その言葉から想像されるものは…。果たしてオリヴィエには正しく伝わったんでしょうか。
*「ボクにはボクの生活スタイルがあるってだけ!」
オリヴィエには長く続けてきた彼のスタイルがあります。オリヴィエに関わらずそういうものはあるはずです。そこを全面的に変える…のは難しいですし、オリヴィエ自身も強く望んではいません。
ただ、誰かと一緒に食卓を囲んで同じもの(スープとパン)を食べる。それは彼にとって大きな変化なんです。
…とこのように今回は「携帯食と魔導師」の回を中心に書いてみました。お楽しみ頂けたでしょうか。暑い夏、食欲も落ちている方もいらっしゃるかと思います。食べやすいものを口にして、体調にお気をつけください。
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