*こぼれ話の詰め合わせ 3缶目 

さて、今回の詰め合わせは46話以降のものです。

ハンナと恵真が初めて会えたり、アメリアさんとも出会えたり、謎の生物の登場もあったそのこぼれ話を書いてみます。ここでこの子は登場しましたよ、このお話とこのお話が繋がっていますよ、そんなこぼれ話です。

今回はハンナの話を中心に。


「こぼれ話とSS置き場」は「裏庭のドア、異世界に繋がる」こちらを読んで下さる方へ何か私からお返し出来たら…そんな気持ちから始まっております。

お楽しみ頂けたら嬉しいです。



*眼鏡

「眼鏡?誰かかけてた?」…そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、マルティアの街の薬師ギルド長がかけています。眼鏡は魔道具で高価です。



*マルティアの街の薬師ギルド長

名前が出てこないんです。その大きな理由がサイモンが覚えていないからです。サイモンは彼を「君」としか呼んでいません。きっと名前は知りません。もちろん、何度か耳にはしているはずですが、興味がないので覚えられないんだと思います。



*ほっとけーきと氷

アッシャーとテオが持って帰ってきたほっとけーきと小瓶に入った氷。ここから家族の日々が変わっていきます。そんな思い出のほっとけーきをアッシャーは店でハンナに食べて欲しくって恵真にお願いします。

玉子や砂糖が使われていて高価なのかも、メニューにないし、そんな思いから勇気がいったと思います。それが運ばれてきたとき、ハンナも感慨深く思う。きっと家族にとってほっとけーきは思い出の味になるのかな、そんな一コマです。



*恵真とハンナ

48話で初めて出会う2人。でもアッシャーとテオを介して、話を聞いているのでお互いの人となりは少し知っている、そんな感覚でした。

実は2人とも「ちゃんと会ってご挨拶しなきゃ」そう思っていました。ハンナはその状況から、恵真はリアムを通して許可は貰ったものの親御さんに挨拶していない!そんな現代の感覚からです。なので、実はここにも少しすれ違いが起きています。もちろん、悪い意味ではないので問題はないです。



*恵真の手紙とメモ

こちらはリアムを介して渡された手紙(47話)、花柄のメモ(3話)で登場しています。その2つをハンナは大切に保管しています。手紙はもちろんですが、ほっとけーきに添えられたメモ、これもハンナは凄く嬉しかったはずです。

まったく自分達を知らない人から不意に渡された食事、それはただの純粋な厚意なんです。知らない誰かが手を差し伸べてくれる、心強かったと思います。だからそこに添えられた小さな花柄のメモも、ハンナにとっては大切なものです。



*ハンナの髪

肩までの長さの薄茶の髪であることが、47話の後半に書かれています。実はこれでも少し伸びたんです。ハンナは髪を売ったことがあり、そのため髪が短いんです。成人女性は髪が長いのがあちらの感覚では普通なので、思い切った行動です。でも、そんな常識より大事なものがハンナにはあります。



*お茶

恵真がナタリアに出しているお茶(47話・48話)は従業員用のもの、そう麦茶です。アッシャーやテオが飲んでるのと同じ、なのでお金は取っていません。



*クランペットとクランペットサンド

クランペットは最近ではご自宅で作られたり、海外の食品を置いているお店では扱っていることもあるようです。イースト菌を使って膨らませ、セルクルという型を使い、丸くふっくらと焼き上げます。ホットケーキも小さい穴が空きますが、クランペットは大きな穴が空きます。

恵真が作ったものはセルクルを使わず、ぺろんと広げた形になると思います。それを2枚使うのではなく、昔ながらのワッフルやオムレットのような1枚でくるむ形にしました。タコスにも少し似ていますね。クランペットサンドは恵真のオリジナル料理です。



さて、いかがでしたでしょう。

こういうちょこっとした内容ばかりなんですが、お楽しみ頂けたら嬉しいです。


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