* ~それぞれの事情~


そう、出てくる人々にはそれぞれに事情があります。それを他の人に話しているかはわかりません。それぞれに事情がある…そんなイメージで登場人物を考えました。それが本編に出てくるのかわからないところもありますが…。

大きさや重さ、それは感じ方によりますが、人にはそれぞれ事情があります。


SSで皆さんにご紹介しましたね。バートの貴族嫌いやリアムが冒険者になった事情を少し知れる、そんな内容をSSにしました。きっとバートは自分の小さい頃の話は積極的にはしません。もし話すとしても

「いやぁ、オレの小さい頃は近所でも評判だったんすよ、可愛くて!」

「まぁ、オレは小さい頃から優秀だったんすよね!」

なんて誤魔化してしまうでしょうね。

それもあってSSでは幼い頃のバート、その母の話を書きました。バートの中で母の思い出は大切なので人に話せないだけで、素敵な思い出もたくさんあるはずです。



逆にリアムはアッシャーやテオが聞けば、きっと教えてくれると思います。小さい頃の話や兄との思い出である、わたあめのことも話していました。…バートにからかわれていましたが。

あぁ、でも冒険者になりたての頃の話とかは流石に恥ずかしいかもしれません。そのへんをセドリックはちょいちょい話題にしようとします。アメリアさんは話題にしません。大人なので。



恵真は恵真で事情がある。仕事を辞めた…ではありません。「裏庭のドアが不思議な世界に繋がっている」んです。仕事を辞めた、恵真の中で大きな事情だったことより他の人には言えない事柄です。

リアム達に言えないのはもちろん、ご家族にも言えません。言ったら心配されてしまいます。家族で知っているのはクロだけですね。



それぞれに事情がありますが、それぞれの人柄を知っているから、なんだかんだで上手くいっています。なんなら、恵真は大いに誤解されている状況ですね…。いや、唯一、その人柄は誤解されていませんね。


いずれ、SSで他の人達の事情を書いていきたいなと思っています。



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