*号外!アメリアさん、アメリアちゃんだった!


今回は号外編です。

号外編というのは「実はこうなるはずだった!」そんなお話です。実際にはこうなってるけれど、当初はこういう予定でしたという内容です。

ちょっとゴシップぽさを出してみました(?)

これは他のこぼれ話と違って、本当にあまり本編には関わりないので今までより一層

「へぇーそうなんだ」「こうだったのか!」などお好きにお考えになってください。基本、他のこぼれ話もそういうスタンスで「裏庭のドア」の世界を皆さん自身でお楽しみ頂けたら嬉しいです。


 

さて、そうなんです。アメリアさんはアメリアちゃんだったんです。

…何のことかというと本当にアメリアちゃんという女の子が登場する予定でした。性格や家族構成もあって、喫茶エニシで働く予定だったんです。


それが変わったのは「SS バートとハチミツ入り紅茶」

ここの冒頭で現れるホロッホ亭の女将の名前…そう考えたときに「アメリアさん」が浮かんできたんです。そしたらもう、アメリアさんになってしまった。他の名前では合わなくなった。

その結果、アメリアちゃんは登場しない事になってしまったんです。


もう1人、登場しなくなった子がいました。

パン屋のちいさな女の子。

バゲットサンドを発売したことで売れ行きが悪くなったパン屋。

「パパの作ったパンが売れなくなったのはあなたのせいだわ!」

そう言って喫茶エニシで泣き出しちゃう。

そんなエピソードをふわっと考えてたんです。



…そうです。もうお気づきの方もいらっしゃるかと思います。

この2つのイメージから出てきたのが「ホットケーキとクランペット」から登場したパン屋の女の子、リリアです。

実際にはナタリアがパン屋の売れ行きを心配して、リリアは恵真に憧れを抱いていますね。そう、これも予定にはなかったんです。



毅然とした騎士のような風格を持つ女性冒険者が喫茶エニシにバゲットサンドを届けるようになる、名前を考えたとき「ナタリア」にしようと思いました。

そしてナタリアのイメージを考えていたときに、きっと彼女は恵真に気安く心を許さないだろうと思いました。重要な仕事ですしバゲットサンドの盗難などの恐れもある、また喫茶エニシに通うなら女性がいい。だから冒険者ギルドとしては彼女は適任だと思う。それでも自分以外でも出来てしまう仕事を不服に思い、初めは壁があるだろうな…そんな印象でした。


そう思っていたときに、出てきたのがリリア。

10代のパン屋の娘さん、ナタリアはリリアを妹のように思っていて放っておけない。感情表現があまり上手ではないナタリアに対して、リリアは表情がころころ変わる、そんな女の子になりました。

でも、恵真にここまで憧れているとは…ちょっと予想外です。

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