第7話

私が反発したことで、

栓が抜けたように言葉がどんどん出てくる。


ラインが止まらない。


その言葉で、どんどん傷ついていく。











わざわざ疲れてるなか行ってやったのに



嫌味なおばさんだな



だいぶ頭やばいで



クソガキ



その歳で、教員で、この対応?

まじで頭わいてんの?大丈夫?













(辛い…)

次々と送られてくるラインに、

何を返していいのか分からなくなってしまった。



でも、返さなかったら

またラインが送られてくる。



















間違ってることは間違ってるやろ。

素直に認めてごめんなさいくらい言えな、

だいぶやばいぞ。

そんな人が教育者とか、もっとやばいと思うし。













(私のことだけではなく、

仕事のことも絡めて否定される。辛い。)




















まず、ごめんなさい。やろ



仕事のこととか言いたくないけど、

こんな非常識な人が教員かって思ってしまって。






















非常識なのは誰?と言いたかった。

でも、こちらの思いを伝えて、

また人格否定されては怖いと思い

言い返すことができなかった。





[ごめんね]



と送ったら



[わかった]



と一言が返ってきた。










次の日、電話がかかってきた。



でも、電波状況が良くなかったのか

途中で切れてしまった。
















は?


電話切れたんだけど


は?


なんか返事しろよ


は?














次々ラインが送られてきて、恐怖を感じる。




また電話がかかってきたので、電話に出た。







電話口でも、否定的な言葉は止まらない。


















頭おかしい


人として終わってる


だから独身なんだ、結婚しない方が良い


どんな育て方されたんだ

















自分のことを言われるなら、

まだ我慢ができると思っていたが、育て方?

家族は関係ないし、両親のことまで否定されて悲しくなり涙が出てくる。




もう、何も言い返せない。

ただただ悲しい。

ただただ辛いよ…。






電話を切ると、またラインが送られてきた。





















まじで、ここまで頭おかしいと思わんかったわ。

精神科通えよ、まじで。

自分の気持ちのコントロールもできんとか、

まじで終わってる。



まじで頭おかしいと思う。


















[あそこまで言われたら、頭もおかしくなるよ]


と返事をしてみた。




すると、すぐ返信があった。






















いやいや、そもそも自分がおかしいからね。

ちょっと異常だよ、ほんと。

ほんと訳わからんわ、まじで。




















たった一つの返答が、何倍にもなって返ってくる。


“攻撃される”という感覚でしかない。


でも、返事しないとまた何か言われる。




怖い。




返さないと攻撃されるので、

できるだけシンプルな内容で

彼を刺激しないように返信を心掛けた。




すると














なんか、ほんと冷めるラインしかしないね


女子力とか、ババアだからゼロなの?


















と送られてきた。




勇気を出して、

[今なに言っても

否定される気しかしないから

送りづらいんだけど、

前みたいにラインしたら

今までみたいな感じで返ってくるの?]






勇気を出して送ってみたのに、

このラインに対する反応はなし。






今まで付き合っていた人と

喧嘩をしたり落ち込んだりすることが

あったときは、

直接会って話し合うことが多かったと、

りょうに伝えた。























会って話し合ったりする以前に、

返事も謝罪もまともにできん人間やん、あなた。


























また否定されちゃった。





















お前が訳わからんことで逆ギレして、

関係ぶち壊したんだからね。









と言われた。




訳わからないことで逆ギレしたのは、私なの?

私が関係を壊したの?



もう、何が正しいのか

判断もできなくなってくる。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る