第3話ランプのジン

 クリスマスからずっと店に閉じこもっていた

ランプの精霊ジンは、自分のご主人様が眠っている間に店を守る役目を果たされていた。

 最初の年は多忙な日々が続いた。北海へ向かいながら優秀な沈黙船発掘研究者を集めチームを作り、それっぽい探査船を手配することから始め…軌道に乗るまでおよそ2年。ご主人様の命令を充実に履行してロンドンに帰ってきた。

 3年、4年目が過ぎて北海のチーム長からは特に何も知らせがなくて世界中古童話堂の正門は自主的に閉まった、

 スマホ底電力モードに入ったように穴一つだけ残して…。


 時間が経てば経つほど店の1階は普通のパブ化していた。

 多分、連絡を待つだけで色々放置されたジンが怠慢になったのが原因だろう…。


 ジンは三度の飯より好きな砂糖に漬けたブラックチェリーをたっぷり入れて作ったブランデーを手にし、バーカウンターの椅子に座ったまま眠っていた…… 時間が止まったように静かな中、、


…この彼を起こしたのは、、


 

 店の前にいたマスカの下品な笑い声では無かった、それは赤い髪の若いマスカの次の言葉だ。


「あ〜偉大なマスカマーリンの名前に影を落としたマリン〜笑笑笑笑〜

  〜突然変異マリン!ここに眠る!」

突然‥、、

この単語は狙ったのようにジンの鼓膜を命中した。

 女マスカの新しい笑いが漏れるのも待ちきれず、ジンは一瞬でネオンピンク色の煙になって外の小さな穴から出て彼らの前に立ち止まった。


 マスカふたりは、いきなり現れたジンにびっくりしスキンヘッド乗っ青白い顔色の彼を見上げた。


  `二日酔いで頭が割れそうだ'


眉間にシワを寄せてるジンはより怖く見えた。190センチ近い身長とワッフルメーカーで押したような体型、365日いつも定規で測ったようなスーツ姿に命をかけてる彼は手怖い存在感が漂った…。


 出会ったばっかりのある日、ご主人様は、


「デカルコマニーして広げたように左右対称が完璧なお前の顔が怖そうに見える原因かも!」

と適当に言ったら、

 ジンはその言葉を間に受け左右のバランスを崩すために両耳のそれぞれ違う位置にピアスを開けた…それをみたご主人は


 「ジン、お鼻にも!絶対似合うよー!」と

ニヤニヤしながら言ったがやはり間に受けルジンは、より怖さが増した……。



 マスカの前にいるジンの鼻先のダイヤのピアスが冬の日差しを浴びてきらきら主張をしていた…、

 もう顔から笑いが消えた2人のマスカは、まだ2人に目線さえくれない生意気な精霊を見上げながら珍しく同じ考えをした…


 …もし今手元に紡錘の針があるなら、指に針を刺して眠りたいと、笑笑


 しかし、ジンは何かに驚いたような表情で周りを見渡した、やっと2人のマスカを発見したジンは少し頭を下げて2人にジェントルな挨拶をした、


 「今日は何日ですか?」とジンが低い声を出したら、男の方がもじっている間に女の方が細い声で答えた、


 「 一、一月八日です…」


 ジンは女マスカにまた軽くお礼をした後、

小さな穴だけが残った店の前から2人のマスカをほっといたまま、去って行った。

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