第2話マスカ

 ここが反対側…でもここから見ているマスカ達からするとここが表、さっきまで私か達がいた青いドアの場所は裏になる。


 どうだ?まず明るいだろう、この店の立ち位置はピカイチだ。


店の名前?まだ私が言って無かったか!店の名前は

    「世界中古童話堂」


 見えない⁇ ここのメインストリートの真ん中に位置していたはずだけど…えっ、、小さな穴だけが残ってるじゃないか⁈


 まるで漫画映画のネズミの家の入口のようだ!

その時、丁度道を通っていたマスカ2人が小さな穴の前に止まって喋り出した。2人のうち白髪の中年女性マスカは赤い髪の若い男性マスカに話をかけた。


「うわさ聞きました?」早口で喋りだす彼女は小さな黒い目玉が光ってた。


若い外見と違って落ち着いた声の男は


「もちろん、それで偶然きて偶然あなたに会えてこの偶然な感じが笑顔を飛ばしてるんです。」

と誰が聞いてもマスカらしい答えをしてる。


「本当だったんですね?偉大だけど人間派マスカ偉大なマーリンのだった1人の孫娘マリンが自分で紡ぎ車の錘を使ったという噂が!」

女が興奮し突然羽織ってたタータンチェックのケープから手をだしたら何故か手があることでびっくりした男は大きくなった声で話を続けた。


「間違いない!店の主人が眠ってしまったのでドアが閉まってしまい…」彼は壁に近づき、腰を曲げて今は小さな穴でしかない所に向けて口を当て叫んだ。


 「ネズミ穴〜!みずほらしいぞー!」


女はへそがぬけるほどケラケラ笑った、その爆音は穴を通りくるくると奥へ奥へ響き渡った。

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