第7話マリン


 マリン様の願いは昔からたった一つ。


 叶わない夢を持って永遠に悲しむことができるマリン様を、

 彼女がマスカの歳で成人になった時から…私は側で見守ってきたのに…


 …彼女がどこで誰に夢を叶える方法を聞いたのか分からない…


私は言われた通りに下さった命令を実践するしか無いんだ。


 この計画のミソは、

大昔に借りパクされた店のアイテムのひとつである、人魚姫の話に出てあるガラスの瓶を探すことらしい。


  ✳︎ マグリビーのガラスの瓶

 かつて、人魚姫の声を入れてた道具。蓋を開けたら、どんな魔法の能力でも吸い込んでしまい安全に保管もできる優れもの ✳︎


詳しくは知らないが、、

 マリン様はそれを手に入れる為ならどんな手札を使っても構わない!とおしゃった。


 「ジン、守るべきの三つのルールがある。

先ずはトレジャーハンターは雇わないこと、彼らは品が無い。

 だから、人を集めるのに時間がかかっても沈黙船発掘の水中考古学者達遠メインでチームを作り、手厚い配慮をしてちょうだい。

 私が寝てるからってお金をケチらない!

 わかった??」俺はもちろんハイとしか言うようがなかった。


「それから瓶が見つかったら直ぐにわたしを起こすこと!

それと、私達には守らないといけない締め切りがある…」マリン様は青い目を大きくして返信が遅い私を睨んだ…


「あっハイ、締め切りは今回転生した人魚姫が15歳の誕生日を迎える前まででした。」


「 ジン!もしもこのチャンスを逃したら、

またいつになるか分からない転生まで寝たきりなんだよー!」


来年でいま転生した人魚姫は15歳になるらしいが…未だに水中考古学者チームからは何の知らせもない、、 …焦ってるのか?

 私はほぼ毎日お酒を共にしている…。


ようやく、店の前に着いたジンはドアの

ノブを探した。 


     うん? 


もう一回、暗闇の中でいつものようにドアを開けるところ…


     うん?無い!


 いやよくよく見るとドアは見えるのけど無い。


 壁に残ってるのは、

あの青いドアをコピペして貼ったようなシールみたいな絵だけが…。

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