第47話

過去編


「お兄ちゃん、その指どうしたの?」


「え、いや、なんでもないよ。ちょっと失敗だけ」


「・・・無理して作らなくていいのに」


りんごを切って持って来るんだけど、上手くウサギさんに出来たと思う


「いや、俺も作るのが楽しいからさぁ」


「・・・じゃあ、次はタコさんウィンナーでいいかな?」


俺は妹に頼まれてタコさんウィンナーを持っていく。


俺は可能な限り妹は笑って欲しいし、笑顔になって欲しい。きっとそれも、体調の回復に繋がる筈だと思っている。


ーーーー


「・・・」


俺の前にタコさんウィンナーが落ちる。


「は・・・る」


俺は女の子を庇って気を失った。


ーーー

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