第9話

もうすぐで受験かぁ、


やる気が全く起きねぇな


ボーッとただゆっくり外を眺める。






「転校して来た、冬宮 冬です!!」




クラスは大盛り上がり、まぁ俺は今更関わり増やす気に慣れないな。



ーーーーー

2週間後

 

俺は今、全力で焦って居る。なんで、何でない??


分からない。俺はちゃんと荷物を確認していた。

今日は体育だったから、ここに置いてあった筈なのに!!


ない、ないぞ。


その後も、放課後になり俺は一人で探していた。


「あの、優」


「今忙しいんだ!!後にしてくれ」


「待って、優もしかして、ストラップ無いの?」


「お前がどっかにやったのか!」


「違う、そんなことはもう絶対しない!!私だって、優の妹ちゃんは大切だった、今はただ優が珍しく残ってるから何だろうな??って思って、明らかに焦って探してるから、そんなの妹ちゃんのストラップのこと以外ないなって」


俺のよく見た、花の焦り顔・・・どうやら嘘はついてないらしい。


 「そうだよ。」


「私も、探す」


「えっ、」


「いじめばかりして別れた、私が言えた義理じゃないのは知ってるけど、私も出来る限りはするよ」


「・・・」

色々な思いが複雑に巡る。楽しかったこと、頑張ったこと幸せだったこと、そして、妹ばかりで悲しませていた罪悪感、振られた時の絶望感と、虐められた時の悲しみ、もう、色々あり過ぎる。


でも、とりあえず今は

「頼む」


「うん!」


そして、俺達は探し続けたが見つかることはなかった。

 ーーーー

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