第7話

元カノ視点 


 放課後


 「木一!!」


「何??」

 木一は私を少し怖い顔で見る。


 「その、私もまた花ちゃんのところに行っていいかな」


「・・・」

 木一は少し悩んだ顔をするが、笑顔を私に向ける。


 「うん、そっちの方が妹も喜ぶからそうしてあげてほしい、あと次から俺に許可取らなくていいよ。」


 そして、木一は教室を出た。



 

 「春、これ使って」


 叶が私にハンカチを貸してくれた。


 「ありがとう」


 凄く久しぶりに見た気がする。木一の笑顔。

 思い返すと、私たちが虐めていた時には一度も見てなかった。


ーーーーーー

 木一視点


 花、お母さん、お父さん、今日も来たよ。


 今日は学校頑張ったよ。ほぼボーっとしてただけだけど、何とか卒業までは頑張れそうだよ。


 だから、心配しないでね。


 

 でもね、花には謝らないといけないことあるんだ。前にもらったストラップのことなんだけど・・・



 

 そして、木一はしばらく墓に話しかけ続けた。


ーーーーー


 元カノ視点


 「あの、先生!!」


「なんだ??」


「私、進学先変えます!!」


「えっ急に・・・いや、わかった。だが保護者さんとよく話あってからな」

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