第7話
元カノ視点
放課後
「木一!!」
「何??」
木一は私を少し怖い顔で見る。
「その、私もまた花ちゃんのところに行っていいかな」
「・・・」
木一は少し悩んだ顔をするが、笑顔を私に向ける。
「うん、そっちの方が妹も喜ぶからそうしてあげてほしい、あと次から俺に許可取らなくていいよ。」
そして、木一は教室を出た。
「春、これ使って」
叶が私にハンカチを貸してくれた。
「ありがとう」
凄く久しぶりに見た気がする。木一の笑顔。
思い返すと、私たちが虐めていた時には一度も見てなかった。
ーーーーーー
木一視点
花、お母さん、お父さん、今日も来たよ。
今日は学校頑張ったよ。ほぼボーっとしてただけだけど、何とか卒業までは頑張れそうだよ。
だから、心配しないでね。
でもね、花には謝らないといけないことあるんだ。前にもらったストラップのことなんだけど・・・
そして、木一はしばらく墓に話しかけ続けた。
ーーーーー
元カノ視点
「あの、先生!!」
「なんだ??」
「私、進学先変えます!!」
「えっ急に・・・いや、わかった。だが保護者さんとよく話あってからな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます