第4話

元カノ視点


 今、花ちゃんと木一のお母さんの葬式に来ている。


 そして、木一が前でずっと、ただ顔色一つ変えずに、ずっと座っている。


 私は何も声を掛けられずにいた。


ーーーー

 先生は木一の家の事情を話した、先生は木一がクラスで虐められることを知って居た。だから今回のは言えずには居なかったのだろう。


 私達はその話しを聞いて涙した。彼を虐めたこともあり後悔が深かった。


 「ねぇ、木一どうだった??」

友達の叶ちゃん。今まで木一をゴミのようにしか思ってなかった。


 「・・・その、」

言葉に詰まる。


 「ごめんいいや」

私の顔を見て聞かないでくれた。


ーーーーーー

 木一視点

 

 親戚に引き取られた。


 親戚の人は優しく、俺に声を掛けてくれた。



 流石に数日経つと嫌でも、現実を受けいれられる。


 はぁー明日からまた学校が始まるのか。


 壊されたストラップが目に入る。


 

 ねぇ、花。


 アイツらを殺したら生き返ってくれるとかないよね。


 いや、花はそんなことを望んでないよね。


 

 ねぇ、お母さん


 親はなんであんなゴミを産むの?

 

 いや、息子と娘のために頑張り過ぎて、死んじゃった優しいお母さんが分かる訳ないか

 

 

 はぁ、マジでクソ喰らえ。

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る