第3話

俺は妹の病室に走った。走り続けた。


 「はぁ、はあっはぁ!!」


「ーーは先ほど」


 嘘だろ。そんなぁ、そんなぁぁ!!!



 

ーーーーーーー


辛い、苦しいよ花。


 お兄ちゃん、花と一緒に行きたい所やりたいこと沢山あったんだ。


 なのに、こんなの、こんなの無いよぉ。


 ふざけるなよ。苦しいよ。








 俺はとりあえずお母さんを待っている。

 

 けど、全然来ない。


 俺は心配になった。


 

 そして、また電話が来た。


 電話を見るのが凄く怖かった。かつて無いほどに、怖かった。花のことだって電話で伝えられた。


 そして、今も、そんな予感が、


 予感してならない。


 

 手が震えている。けど、取らないと、もしかしたらこれはお母さんの関係者かも知れない。なら一刻も早く電話したいのはお母さんの筈だから。


 そう思っているのに、同時にそうではないかも知れないと言う思いの方が強かった。


 これはお母さんのため、お母さんの為。何より花もきっと早く俺の声で少しでも、安心させてあげて欲しいと思ってるはず。


 電話取ったら、







ーーーーーーーー


 次の日、


その日


 「嘘でしょ、花ちゃんとお母さんが、そんなぁそんなぁ」


元カノはその事実を伝えられて、自分が付きあって居た終盤を思い出していた。


 元カノは後悔する。


 そして、木一(元彼)の絶望する顔が姿が頭に流れて、


 「私、私なんてことを」




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