第2話
「いい加減にしてよ!!」
「ご、ごめん」
「今日で3回目だよ!!幾ら妹さんが大事だからって!」
「本当にごめん」
「もういい、私決めてたんだ。」
「えっ、何が??」
「次やったら別れようって」
「え、そんな」
「でも、どうせ妹さんの方が大事でしょ」
「別にそう言う訳じゃ、あと今は本当に危ない時期だから」
「ほら結局。はぁ、本当に冷めたわ。」
「そんな」
「じゃあ、別れましょう。私が別れた方が妹さんに集中出来るし、その方がよっぽどよさそうだね」
こうして、俺は彼女と別れた。
その日はめちゃくちゃ落ち込んだが、何とか妹の前では隠せた。妹に嘘を付いてるようで申し訳ないけど、落ち込ませる訳にはいかない。
ーーーーーーー
そして、1ヶ月
俺は妹がさらに悪くなることを知って、落ち込んでいた。
その日は、クラスの打ち上げがあった。けど俺は参加しないで、妹の方に行った。
最近、お母さんが疲れすぎて、前より家に来て直ぐに寝てしまうようになった。
本当に疲れている姿が見るのに辛い。
洗濯が全然されてなくて服が似合ってきている。
けど洗剤とか買う余裕ないし、
ある日、俺の匂いを嗅いだクラスの子が吐いてしまった。
俺はそれがきっかけにクラスから虐められるようになった。
でもみんな流石に受験もあるので、悪口程度だった。
けど元カノとは、いえ花にも言われたのは落ち込んだ。
「ゲテモノ」
付き合ってた時の思い出を思い出すと尚更だった。
そんな、ある日
嘘でしょ。
俺は大切な物が壊されている。
それは昔に妹がお小遣いを貯めて、誕生日にくれたプレゼントである、キーホルダー。
それをラクガキされて、物を刺された。
妹は外に出たくても出られないし、ずっと辛い思いをしているのに、それが出来る人にこんなことをされて、
何より守れなかった自分に、
そして、電話が掛かってきた。
ーーーーー
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