5
ボスが運転する車で、会場となったホテルから走り出した。
「最後の最後で、凄い人達と会えましたね!」
「な!!奥さん2人とも、すげー良い女だったよな!!」
「そこですか!?それもですけど!!」
「怒んなって!
お前が1番良い女だって!!」
「ですよね~!
終わったから、気持ち良いことしてくれるんですよね!?」
運転するボスに言うと、ボスは大きな声で大笑いして・・・
私の一人暮らしのマンションを通り過ぎ・・・
ボスが住んでいる、高級マンションに・・・。
*
「・・・お前っ待て待て!!」
高級マンションのボスの部屋の中、ボスの焦る声が響く。
それに対して、私は大笑いをする。
ボスが必死に身体を動かし、抵抗している・・・
でも、私は攻撃の手を止めない・・・
そして・・・
「いっちゃいましたね~!!!」
「・・・お前、強すぎだろ!」
「ボスが弱すぎです!!」
ボスの部屋の広いリビング、そのテレビの前でボスがコントローラーを床に置いた。
「つまんねーよ!!」
「私は気持ち良かったです!!
必死のボスにガンガン攻められて!!」
私もコントローラーを置き、格闘ゲームを終わらせる。
「次何やりますか?」
次にやるゲームソフトを探す為、床に手をつきテレビ台の下に並ぶソフトを1つずつ見ていく。
見ていた・・・
その時・・・
「・・・ボス、社員に手出さないでください。」
ドレス姿のままで、四つん這いのような格好になっている私のお尻を触られた・・・。
「今のは、誘われてると思ったぞ!?」
「何で私がボスのこと誘うんですか!!
ゲームしましょうよ!!
私の気持ち良いことは、ゲームしかないので!!」
「枯れてんな~!
どのくらい男とやってねーんだよ?」
そんなことをボスに聞かれ、答えたくなかったので立ち上がった。
「そういうこと、社員に聞いたらセクハラですから!!」
「やべー、俺聞きまくってる!!」
「知ってます!!」
「手は出してねーから!!」
「・・・それは、知りませんでした。」
社内や飲み会でのボスの感じだと、当たり前のように手を出しているのだと思っていたので驚いた。
「次は、俺の気持ち良いことだろ!」
「貴族達の戯れに付き合ったので、その交換でゲームですから!!」
「俺、名刺交換とか気持ち良くねーから!!」
「それはそうかもしれませんけど・・・。」
「お前ばっかりズルいだろ!
次、俺の番!!!」
上手いこと言いくるめられ・・・
高級マンションのボスの部屋の寝室、そのベッドの上でドレスや下着を一瞬で脱がされ・・・
そして、ボスも・・・。
電気は消えているけど、まだ夕方で・・・
乱暴に閉められたカーテン、その隙間から少し光が入り・・・
ギラギラした目をしながら笑う・・・
裸のボスが、現れた・・・。
「そんな緊張すんなって!!
お前のこともガンガン気持ち良くしてやるから!!」
「でも、ボスとこんなことするの・・・嫌だな~・・・。」
「今彼氏いねーんだろ?」
「いませんけど・・・」
「だったら、いいだろ・・・」
「でも・・・っ」
言いかけた時、ボスに口を塞がれた・・・。
そして、あっという間に、私の口の中に舌が入ってきて・・・
「・・・お前、やべーな・・・すげー気持ち良い・・・」
ボスがそう言いながら・・・
凄い気持ち良いキスをしてくる・・・。
5年ぶりくらいに、誰かとキスをして・・・
しかも、滅茶苦茶気持ち良い・・・
これは、マズイ・・・
これは、マズイ・・・
攻略される・・・
ボスに、攻略される・・・。
怖い、と・・・思う。
ボスに攻略されるのが、怖いと思う・・・。
「ボス・・・もう、やめたいです・・・」
「・・・なんでだよ?」
「なんか、怖くて・・・。」
「怖いって、なんだよ・・・?
お前・・・いつぶり?」
ボスが私の身体の間に入り込み、両手で私の胸の先を刺激してくる・・・。
「そういう怖いじゃなくて・・・っ」
「・・・怖いとか、言うなよ。
やめなきゃいけねーじゃん。」
「やめて欲しいです・・・。
怖いですっ、怖い・・・っ!!」
気持ち良くなっている胸、その上にあるボスの両手を掴む。
そしたら、ボスの手がすぐに退かされた。
「・・・好きな男、いるのか。」
それには何も答えず、私の身体から少し身体を起こしたボスの胸を両手で押す。
「私は、恋愛とかそういうのは苦手です。
そのゲームは、苦手です。」
そう答えると、ボスが小さな声で笑った。
「俺も!」
「あり得ないんですけど。」
「俺もそっち系は苦手!
だからオジサンになっても独身だしな!」
そんなことを笑いながら言って、私の身体の間から退いた。
そして、ボスはまたスーツのワイシャツを着ていきながら、私を見た。
「俺達、結婚するか!」
「・・・結婚か~。」
「お互い恋愛が苦手なら、結婚すればいいだろ!」
ボスが私にドレスを渡してきた。
「親に挨拶行くぞ!」
「え~・・・本気ですか?」
「冗談でこんなこと言うかよ!」
「さっきも言ってたじゃないですか。」
「あれも冗談じゃねーから!
早く着替えろ!」
ボスに急かされ、渋々ドレスを着ていく。
完全に流されていると自覚している・・・
「こんなんで、いいんですか?」
「仕方ねーだろ、お互い恋愛苦手なんだから!
俺のこと、嫌いじゃねーだろ?」
「嫌いどころか、好きですけど。」
「俺も俺も!!」
そんな軽い流れで、話は進んでいき・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます