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そして、翌日・・・。
ボスに言われた通り、着飾った。
昨日あの後・・・
話は聞いたので、ボスのお飾りのパソコンを借りて攻略法を調べてから、高級ブランドが建ち並ぶエリアに向かった。
そこでボスから渡されたお金でドレスなどを買い、一人暮らしの部屋に帰った。
それらのアイテムを、“私”というキャラに装備させていく。
そして、高いヒールでしっかりと歩き・・・
マンションの前に停まっていたボスの車に、乗り込んだ。
「お!良い女~!!!」
「美容院でヘアセットもメイクもして貰いました!!」
「終わったら気持ち良いことしてやるよ!!」
「ラッキー、ありがとうございます!」
ボスが大きな声で大笑いをしながら、車を発進させる。
これから起こることにワクワクしながら、ボスと車内で騒いでいた。
車を数分走らせ着いたのは、高級ホテル。
そこの前で車を停めると、ドアマンが私を出迎えてくれる。
そして、すぐにボスが私の隣に並んだので、ボスの左腕に私の右手を組んだ。
「行きますか、タコさん。」
「行きましょう、ボスさん。」
「お前、会場では俺の名前ちゃんと言えよ?」
「ボスこそ、タコとか言わないでくださいよ?
そんな高級スーツでタコとか言い出したら、笑っちゃうじゃないですか。」
「お前こそ、そんな高級ドレスでボスとか言ったら、俺が何かの組織のボスと勘違いされるからな。」
ボスと小さな声で、上品な笑顔を貼り付けながら、そんなやり取りをし・・・
きらびやかな会場の中に入った・・・。
「ボス・・・美味しそうな料理がいっぱい・・・」
立食パーティーの会場に並んでいる美味しそうな料理。
その料理を食べたくてウズウズしてくる。
「後で俺のこと食っていいから、我慢しろ。」
「ボス、そろそろ自分がオジサンだって、自覚した方がいいですよ?」
「俺、今何歳?」
「35になりましたよ、ボス。」
「お前何歳なの?」
「28です。」
「・・・そんな歳になったのかよ。」
「親から結婚しろって煩く言われてますよ。」
「俺が結婚してやろうか?」
「セフレとのゲームをリセットして、性病検査もクリアしたら考えてもいいです。」
私がそう答えると、ボスが必死に笑いを堪えていた。
「ボス、良さそうなのいたら、ガンガンいっちゃいましょう。」
「当然。・・・頼んだぞ?」
「こんなに楽しいゲームセンター、久しぶりなので。
今日は1つも落とすことなく、クリアを目指します。」
参加者からの紹介でしか参加出来ない、企業の社長クラスが集うパーティー。
この貴族達の戯れのようなパーティーに、なんとボスにもお誘いがあった。
それも、パートナー同伴でのパーティー。
周りを見てみると、お互いに指輪をしているカップルか夫婦・・・。
勿論それだけではなく、恐らく彼女や婚約者、お金目的で隣に並ぶように見える女の人までいる。
そういう私は、うちの会社であるボスのパートナーとして・・・
パートナーに見えるよう、会社の未来も背負って、参加をする。
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