第12話

泊まり込みで過ごして、学校に行った。


 「あ、勇気!!」


「春」


「昨日はあのあと何処に行って居たのよ!!みんな心配して」


「ないだろう。だからあんな態度だった」


「それは、」


「ご主人様、私本当に心配してしました!!」


「・・・うん」


「・・・そうなんだ。」

昨日振りに見た彼女達、でも制服を着てしっかり話すのは久しぶりだから新鮮に感じる。


 「そうよ!!だから私達とまた」


「また、説明しろって。」


「違う、流石にもうメイドを首にしたことは言わない。だからせめてまた、私達と一緒に暮らそうよ!」


「そうです!!ご主人様!!私達はあなたと同じように暮らしたいです」


「・・・」


本当はほぼその予定だった。近くの部屋は俺のようにとって会ったし、


 でも、もう大切なペンが壊された。


 流石に限度を超えた。


 「嫌だ。」


「勇気!!」「ご主人様!!」「・・・ゆう」


「もう、冗談でも、俺の大切なものを壊す人たちとは居られない」


「勇気、謝るからお願い!!また私のご主人様、いや家族になってよ!!」


「そ、そうです。私もご主人様じゃなくて、ゆうき様ってお呼びしまから、お願いです。私は一緒に暮らしたいんです!!ご主人様と一緒に暮らせないなんて、嫌なんです!!」


「・・・一緒がいい」


「3人は知らないだろうけど、俺には大切な物があった。」


「・・・っ、それは何」


「別に言う必要もないよ。それに俺は君たちの一応は元上司だ。それも明らかな、差がある。君たちに従ったら頼みを聞く必要もない」


「それはそうですが」


「別に、こんなことを引き合いに出す気は無かったけど、そうまで言わないと伝わらないみたいだし。」


「・・・っ」


「とりあえず、学校ではこれまで通りに話しかけないでくれ、もう俺たちは他人だ」


「勇気」「ゆうき様」「ゆう」


3人の声を無視して俺は学校に入る。

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