第13話

 「あ、みんなの人気者の勇気くんじゃないですか」


「・・・」


友・・・昔は仲が良かったけど、今は憎く見えて来たな。


 「何だよ」


「・・・どうした??んだよ」


「友くんもういいよ。」


「えっ、そうなの?解決したの?」


二人で会話を始めている。


 「・・・その、勇気今まで悪かったな」


「はぁ??」


「いや、今までは勇気が、強引に会社のこと決めたって聞いて、それでさ、3人に頼まれて」


「・・・別に強引じゃないよ。会社で働いてる社員達で決めたから」


「でも、この3人は」


「私達は反対でした」「・・・うん」「せめて言って欲しかった」

 後ろから二人もやって来る。


 「そりゃ俺が個人的に雇って全く別の仕事して居たんだから、3人の意思は流石に入らないよ」


「そうかも知れないけどなぁ」


「なら、安定性も無く、何百人の人生を背負える?」


「・・・っ」


「その中には子持ちの人だって居た。子どもの今後も背負えるの?」


「・・・それは、そうだけど」


「はぁ、」


こいつと、思わず3人を睨んでしまった。


 「・・・勇気」「ゆうき様!」「・・・」


「クラス全員に言うけど、もう許さない。限界は来たよ。」


「勇気!!それは」「ゆうき様、流石に」「ゆう!」


「ゆうき、本当に俺たちが悪かった。だから」


「俺は出来たら、もう一度新しい会社を建てようと思って居た。」


「本当に!!」「そうなんですか!」「・・・!」


「まだ、計画段階だから、失敗する可能性もあるし、とりあえず君たち3人を雇う気もないし、本当はクラスメイトだって入ってくれるか頼んでみようと思った。けど、もう絶対に雇わない、絶対に」


 勇気が以前の会社は、国民の大半が知っている大手企業になって居た。 だが、あくまでその時代に適して居た会社だったので、最近の話題のくらいだった。


 「だけど、もう絶対に雇わない!!新しい会社がどれほど発展しても」


  ーーーー

 

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