第11話

3人はずっと期待して待っていた。


 だが、勇気が見えることは無かった。


 「ねぇ、全然来ないんだけど」


「そうですね、もしかしたら、今日はまだ会社とかやることをしているのかも知れません」


「そ、そうよね!!よく考えたら、明日は学校で会えるんだし」


「確かにそれもそうですね!!」


「・・・」


3人はそれぞれの部屋に入る、お互い新しい部屋を堪能していたが、


 二人は落ち着かず、秋の部屋に行った。


 「・・・あつい」


「いいじゃん!!いつも一緒だったし」


「そうですよ!!」




ーーーーーーー


 もう本社は無いから、とりあえず今日適当なホテルで寝るしかない。


 「うん、お願い」


「分かりました、でも」


「何??」


「うちに泊まりに来ても良いんですよ」


「ごめん、今日は疲れちゃって。すぐに寝たいんだ」


「分かりました。じゃあ手配しときますね」


元ウチの社員の秘書。会社がなくなっても連絡は取り合っている。

 たまにこうして、未成年だけでは出来ない時に頼んで手配して貰ったりしている。とっても有能だった部下だった。

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