第3話 3.5時間目

 三時間目が終わり、私はアーコに内職してたノートを見せた。


【高校生しかできないこと】

・制服着る

・友達のおっぱい揉む

・恋愛する(できたら)

・コイバナする


 アーコは呆れた顔だった。

「え、さっきの数Ⅲ死ぬほど難しかったけど大丈夫?」

「え。一応板書は写したけど……」

「そう?まあいいや。……ふうん。でもまだ四個だけか。案外思いつかないもんかねぇ」

 おばあちゃんみたいに、アーコは言った。

「とりあえずおっぱい揉んでおくね」

「あのさぁ」

「いいじゃん、揉んでもらえるのも今だけだよ⁉」

「はぁ……」

 アーコはため息をついたが、嫌そうな顔はせず私を止めることはなかったので、私は揉んだまま話を続けた。

「それで、他にも何かあるかなあ?」

「うーん。部活とか?」

 アーコが顎に人差し指を当てながら言った。

「大学生にも無かったっけ」

 部活とかサークルとか色々あるって、聞いたことがある。

「うん、あると思う。でもさ、大学の部活と高校の部活ってさ。青春感が違くない?」

 私は考えてみた。

「……確かに。高校の方が青春っぽい!」

「でしょ?だから部活も入れていいと思うな」

「そうだね、ありがとう……私部活入ってないけど」

「……私も」


こうしてまた一つ項目が増えた。


【高校生しかできないこと】

・制服着る

・友達のおっぱい揉む

・恋愛する(できたら)

・コイバナする

・部活

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