第2話 三時間目の内職
「それで、この双曲線の式が――――――――――」
アーコと「高校生しかできないこと」について話した直後の三時間目。私は受験生だというのに授業を聞かずにノートに内職していた。
【高校生しかできないこと】
・制服着る
・友達のおっぱい揉む
あとは何だろう。
こういうのって、高校生でいるうちは半分も気が付かないんだろうなあ、と思う。失ってから気が付くことって、やっぱり多いと思うから。
……そうだ、大人になった時の私のことを考えてみよう。
私は大学を卒業して、就職して、かわいいOLになって……。
(出会いが無い‼)
そんな悲痛な叫びが未来の私から聞こえた。
確かに、恋愛、しなきゃ。私は今まで恋愛なんてしたことがなかった。
というのも、好きな子ができなくて。告白はまあ、何回化されたんだけどね?
なんでだろう。周りの子はみんな、好きなこの話でコイバナとかで盛り上がっている。あ、コイバナも高校生しかできないかも?
いつか素敵な、白馬に乗った王子様が来てくれるといいなあ。別にそこまで理想が高いわけでもないけれど。
恋愛は、まあ、できたらってことにしておこう。
【高校生しかできないこと】
・制服着る
・友達のおっぱい揉む
・恋愛する(できたら)
・コイバナする
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます