キャンプはみんなで 10

勇者がパワーアップする中、魔王は楽しく家族でキャンプをしている。


キャンプ2日目。

今日のお昼ごはんはキャンプ飯だ。

伊織が食材を切る担当。

俺は薪割り、からの火起こしだ。


薪は用意されている。

ただ大きいので手斧で割る必要がある。

薪を台に置き割る準備をする。


「危ないから離れててね。」


興味津々の子どもたちを離れさせる。


「大丈夫?」


伊織は心配そうに見てくるが、余裕だ。

重さ100キロを超える巨大な斧もブンブン振り回す魔王だぞ。

こんな小さな手斧など簡単に扱える。


「よっ」


スパッン!!


簡単に薪が真っ二つになる。


「パパすご~い!」

「すご~い!」


子どもたちは大興奮だ。


「やりたい~。」

「私も~。」


「ダメだよ。斧は危ないから。

ママのお手伝いしてたあげて。」


俺がそう言うと、


「琴音~、心咲~、

玉ねぎの皮むくの手伝って~。」

伊織が子どもたちを呼んでくれた。


その間に薪割りを終わらせてしまう。


この手際の良さ。

家族からの評価アップだろ♪


薪を魔法で乾燥させる。

水分が多いと火がつきにくいし、煙も出やすい。

こっそり魔法の補助を使って火起こしを順調にこなしていく。

アウトドア慣れしてない俺がスムーズにやるには仕方ないでしょ。


作るメニューはカレー♪

難しいメニューは作れませんよ。


そして完成!

子どもたちはじゃがいもを切るのを手伝ったりして楽しんだようだ。

味は甘口。

ご飯は飯ごうで上手に炊けました。


「「美味しい~♪」」


子どもたちも大満足です。



その後もアスレチックで遊んだりして、2日目は終了。


3日目はアウトレットモールに。

今日はお買い物です。

と言っても、それほど買う訳ではないけどね。


やはり連休のアウトレットモールは混雑してます。

かなり並ぶことが多いけど、十分楽しめました。



帰りの車はみんな寝てました。

伊織、琴音、心咲、ぐっすりおやすみです。

運転している俺だけが起きている状態。


魔王の体力はこれぐらい大丈夫です。

魔王になる前とは比べものにならないくらい体力もアップしている。

2~3日寝なくても全然大丈夫だ。

・・・毎日ちゃんと寝てるけどね。


子どもたちや妻の幸せそうな寝顔を見ていると、旅行に行って良かったな~、って感じる。

また行きたいな。

今度はどこに行こうかな。

子どもと一緒に旅行に行けるのもいつまでだろうな~。

親を卒業するまで、出来る限り楽しみたいな。

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