遠足は友だちと 1
「今度遠足で水族館行くんだよ!」
「心咲は公園!」
2人が報告してくれた。
小学校と幼稚園で遠足があるんだ。
「楽しみだね~。」
「ゆずちゃんとイルカ見る~!」
「どんぐりいっぱい拾う~!」
この時期はどんぐり無いんじゃないかな。
「遠足楽しみな人?」
「「はいっ!!」」
遠足はまだ来週なのに2人とも、既に頭の中は遠足モードだ。
「明日ママとお菓子買いに行くの。」
「グミいっぱい買う~。」
お菓子は遠足の楽しみだもんね。
ちなみに長女の琴音は水族館に行って、その近くの公園でお弁当とお菓子を食べるらしい。
次女の心咲は自転車で行ける距離にある広い公園で遠足だ。
送り迎えは保護者が行う現地集合・現地解散の遠足?だ。
遠足までずっとこのテンションが続くのか。
子どもって凄いな。
この後も子どもたちはワイワイと遠足についてしゃべり続け、疲れて眠った。
「凄いテンションだな。」
「そうなのよ。
でも天気があやしいのよね~。
心咲の遠足は雨天中止だから、降らないで欲しいわ。」
「そうだね~。」
魔王の力を持ってすれば、雨を止めるぐらい簡単だけど、それはしない。
魔王の力を使えば多少の無茶は出来てしまうが自制している。
不便の無い、なんでも願いが叶う。。。
そんな生活は人をダメにしてしまうと思う。
思い通りにならないことがあった方が人は頑張るし、雨で遠足が中止になるのも、いずれは良い思い出になると思う。
魔王になった当初は色々やっちゃったけど。
今はこっちにいる時は力を極力使わないようにしている。
あっちの世界へと移動する為に、隠れるのには力を使っているけどね。
2人の遠足が無事行われることを祈りながら、夜は更けていった。
・・・神様って魔王の祈りにも応えてくれるのかな??
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます