ネコとウサギとイヌ 7
「「すいませんでした!!」」
2匹のネコが正座して謝罪。
「つまりだ。
決闘をする池に向かう途中で偶然出会いケンカをした。
そのタイミングで番長ネコからボクサーネコに進化した。
ボクサーネコになって、決闘に興味が失くなり、そのまま2匹でここでスパーリングをしていた。
そういうことだな?」
「「はい、そうです。」」
2匹の声がそろう。
今はどう見ても舎弟って感じになっている。
「状況はわかった。
さっさと池に行って、それぞれの部下を帰らせろ。」
「「む、無理っす!」」
「なんでだ?」
「舎弟ネコは番長ネコの言うことには従いますが、ボクサーネコの言うことには従いません。」
エリーの解説が入る。
・・・あれか。
不良を辞めて真面目にボクシングにうちこむと、昔の不良仲間が邪魔してくる的なやつか。
「じゃあ、もうお前らの言うことはまったく聞かないってことか?」
「そ、そうです。」
「使えねぇな~。
じゃあ違う作戦を考えるか。」
もう番長ネコはいない。
舎弟ネコを一気に従わせることはできない。。。
いや、方法はある!
不良を更正させるテンプレが!!
そして俺は準備を整えて、舎弟ネコたちのところに戻った。
ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー、ピー
いまだにピーピー言い合っていた。
でもどちらも手を出す気配はない。
「いいかお前たち!
野球をするぞ!!」
俺はユニフォーム姿だ。
「なんで俺た、ブベシッ」
「野球なんてくだ、グバハッ」
「お前なんのつ、クベバッ」
何か言おうとしたネコを片っ端から殴り飛ばす。
舎弟ネコたちは気付いた。
無茶苦茶ヤバいヤツに絡まれていると。
そして、悟った。
逃げられないと。
「野球やるよな!」
俺が語気を荒めて声をかける。
「「「「は、はい!」」」」
怯えて従う舎弟ネコたち。
練習開始だ!
まずはランニングだ!
走るネコたちを自転車に乗ったリノアが追いかける。
遅いネコがはね飛ばされている。
次はノックだ!
メキラ、
ノーバンの弾丸ライナーはノックじゃないぞ。
次々にノックの餌食になり、昇天していくネコたち。
次は素振りだ!
リノアが止まることを許さない。
ノンストップ耐久素振りは終わらない。
次々にネコが倒れていく。
次はキャッチボール。
メキラさん。
ボールが次々ネコに刺さってますよ。
メキラのボールを誰もキャッチ出来ず、犠牲者が増えていく。
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