第2話 うさぴょん、あい
「うさぴょんだぞ、ぴょんぴょん♪」
友だちのあいが急にそんなことを言ってあたしは適当に愛想笑いをする。
ハッ倒すぞ。
今は、教室で昼休みの食後の一番眠たい時間帯だ。あたしはわたあめ。友だちのあいのあだ名がうさぴょん。あいは小動物みたいな印象からうさぴょんと呼ばれている。
うらやましい、あたしなんてあだ名がわたあめだろー。なんだよ、わたあめってさ? そんなに軽い女か? あたしって。
「わたあめは、いつもふわふわしているよね? いいな~」
お前、絶対にそれはウソだろー。あたしは軽い女じゃねー。
「う~ん? うさぴょんは、そのあだ名が気に入っているの?」
「気に入っているぴょんぴょん♪」
ヤバい、ハッ倒すぞ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます