柚子と学校

1年1組

ここは、僕の教室。

皆僕を慕ってくれる。

僕が…人外とも知らずにね♪


「柚子ちゃ〜ん!マジック、また見せてよ!」


「ん?いいけど…」


まぁ、マジックって言っても魔法使ってるだけなんだけどね。

何も書いてない白紙を用意して、何回か折る。

そして、それを広げると文字が書かれている、といったものだ。

この姿化け時だとそんなに魔法を使えないけど、このぐらいなら使えるのだ。


「わぁ〜何回見てもすごいね!」


「そうかなぁ〜」


「返してよ!」


そんな会話をしてるとき、外からそんな声が聞こえた。

僕は元から耳が良いから聞こえたが、他の人には聞こえていないようだ。

窓から除いてみると、普通は見えない校舎の裏で誰かがいじめられているようだ。


「…ごめん。ちょっと行ってくるね〜」



校舎裏では、男子が4人いて、一人が三人に囲まれてる状況だった。


「財布、返してよ!」


「おいおい、俺たちに逆らうのか?」


…それに、よく見たら1年2組のいじめグループの下っ端共だな?

痛い目、見せときますか〜


「おいおい、やめてあげなよ〜」


煽り調子でそういう。


「あ?お前誰だ?」


「あぁ〜1年1組の人気者だよ。人気だからって調子乗ってんじゃねぇぞ?」


「はいはい、うるさいよ?敗者loserこそよく吠えるってね。」


「んだと!?」


「痛い目見ないと分からねぇみたいだなぁ!?」


そのまま、感情に任せて一人が殴りかかってきた。


「わからないのは…」


しゃがんで避けて、そのまま殴りかかった腕を掴んで地面に男子一人目を叩きつける。


「どっちだよ!!」


「ちっ!てめぇ、やりやがったな!!」


次は二人がかりで殴ってくる。

が、攻撃が当たる前に一人を蹴ってもう一人の方にとばす。

これで終わり。


「も〜。か弱い女の子に二人がかりで来るなんて〜」


落ちていた財布を取って、いじめられていた男の子に渡す。


「はい。もう襲われないようにね。」


「あ、ありがとうございます!」




1年2組のいじめグループ。

それは以外と大規模で、先生も何故か手を出せず困っているようだ。

ため息を吐いて、教室に戻る。

早くしないと、授業に間に合わないじゃないか。

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