第4話
「宇宙人に拉致されて何か変な実験されたのよ!これで全ての謎に説明がつくわ」
説明がつかないことはすべて「ムー」。基本これで無理くり押し通すせるのだが、ああー、もう自分で言ってて恥ずかしくなる。
「・・・どっちかというと謎の説明から全力で逃避してるようにしか思えないけど」
宏はまったく表情を変えず、ツッコミを入れてきた。
「くっ・・・それは」
まさに図越し突かれ、私は言葉を失った。
「それに俺の他に5人いた連中は、どうして何もされてないんだ」
そんなの私が知るわけないだろ。意外とこいつ鋭いな。普段は昼間でも半分寝てるようなもんだから。宏のことをあなどっていた。
宏は答えを待って、私を見つめている。くそ、何かいい答えはないものか。宇宙人説が否定されれば、もはや説明のしようがない。宏が他の連中と違うところは・・・。
「そ、それは・・・宏、あんたが一番デカかったからよ」
私ははついに禁断のネタに手を付けてしまった。
「え、でも田中のほうが俺より7センチ背が高いけど」
「だから、身長じゃなくて」
「じゃなくて?」
宏がまっすぐに私を見つめている。私にの顔は真っ赤で今にも火を噴き替えない状態だろう。
「・・・由美」
私は意を決して叫んだ。
「あんたの×××が他の皆よりデカかったからって、言ってるの。あー。もうこんなこと乙女に言わせるな」
俺、妊娠したみたい 南極ぱらだいす @nakypa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。俺、妊娠したみたいの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます