第4話
それから何年か経った。小鳥はもう立派な鳥になった。鳥は木の実を咥えてあの木があった場所に行った。
「この木の実、美味しいんだ。・・・本当はね、あなたの木の実食べたことないんだ。だって実ができないもの。でも、そんなことあなたが知らないわけないよね。それでもあなたが気づいていないふりをしてくれたのは、僕を喜ばせるためだったんでしょう?…あなたは優しくて素敵な木。」
鳥がそう言うと、風が静かにそっと吹いた。鳥はにっこり笑って、大空に飛んでいった。
木の実 non @Kanon20051001
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